ギルガがびっくりして引く。
自分でも少し強くやりすぎたと思う。
空気が、一瞬だけ止まった。
まずいな、と思う。
さすがにこれは不自然すぎる。
少しだけ声を落として言う。
強すぎず、でも引かないラインを探す。
ギルガがきょとんとした顔をする。
むしろどこで怒ると思っていたのか聞きたい。
その空気を、ミスタがあっさり壊した。
笑っている。
助かった、と思う。
そのタイミングで、低い声が入る。
ブローノ・ブチャラティ。
場の空気が、ほんの少しだけ引き締まる。
さっきまでの騒ぎが嘘みたいに、静かになる。
ナランチャが元気に報告する。
即答だった。
ちょっとだけ笑いそうになる
ブチャラティの視線がこちらに向く。
逃げる理由はないので、そのまま受ける。
短い一言。
頬のことだとすぐに分かる。
なんとなく、探るような嫌な視線を感じる。
感がいい奴は嫌いだよ、私
少しだけ、息をつく。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。