廉side
1人になると涙が止まらなくなってしまった
さっきの苦しそうな紫耀の姿を思い出して…
あん時スタッフさんにちゃんと確認していれば…
もっと早く紫耀の変化に気づいていれば…
あんなに苦しい思いをさせずにすんだかもしれない
俺が…俺が…
プルルルル
突然スマホがなった
神から…
「廉、紫耀 目覚ましたから戻れる時に戻っておいで」
とても優しい声
神には全部お見通しだ
俺は急いで病室へ走った
紫耀side
目を開けると白い天井、そして涙目でこちらを覗く海人の顔があった
あわあわ している海人が可愛いな、なんて
そんなことを考えてたら岸くんと神、そしてお医者さんが入ってきた
岸くんが俺が倒れた時のことを教えてくれて
お医者さんにもいくつか質問されたからそれに答えていると…
扉の前には目が真っ赤に腫れ上がっている廉がたっていた
誰が見ても泣いたんだなって分かるくらい