□side
▽「おい新人!」
□「は、はい」
▽「自己紹介しろ」
□「えっと、小山慶一郎です。よろしくお願いします。」
使男「よろしくな」
使女「よろしくね」
▽「ここには俺とあと2人夫婦で暮らしている」
▽「お前は俺専属の使用人な」
□「はい」
▽「俺増田貴久、俺の事増田様と言えよ」
□「はい」
▽「あとここは住み込みな」
□「わかりました」
▽「早速俺の夕食作れ!」
□「はい」
1つ目の仕事は増田様の夕食作り
俺はあまり料理が得意じゃないから、簡単なカレーを作った
□「お待たせしました」
▽「何だこの茶色いのは」
□「カレーです」
▽「ふーん」
使男「始まるんじゃない?コソコソ」
使女「可哀想にコソコソ」
使用人たちは何かコソコソしはじめた
増田様が一口食べてスプーンを置いた
▽「なにこれまずい」
▽「作り直し」
□「えっそんな」
▽「口ごたえするな早くしろ!」
□「はい」
もう1回作り直しても
▽「何この味作り直し」
□「はい……」
3回も作り直され
4回目で……
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。