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第36話

32.
136
2026/07/24 08:16 更新
side 侑李



お兄のトイレを、いや、
本当はトイレじゃないことくらいわかってるけど、

それを追うように慧さんが
またそれを追うように雄也さんが席を外した。


お兄に何かあったんだ…。


そう思うと1人でいることが急に怖くなって
僕も…と席を立とうとした時、雄也さんが戻ってきた。

さっきまで荒波みたいな不安でいっぱいだったのに
雄也さんがいるだけで す…っと凪に変わってゆく。
お兄じゃないと駄目、お兄以外は怖い、、
昨日まではそう思っていたはずなのに
こんなに安心している自分に驚いた。
雄也
あれっ、侑李くんどーしたー?
侑李
あの、っお兄…
雄也
あ、兄ちゃんな、今慧の部屋にいるよ
侑李
慧さんの部屋…
お兄、だいじょうぶ、?
雄也
うん、大丈夫。慧もいるし。
ちょっと疲れてるみたいだから
あっちで休ませとくな。
つかれてる…そうだよね…
僕が昨日…お兄のこと起こしちゃったから…、?
お兄たくさん準備もしてくれて
疲れてたのに…僕が…



雄也さんはそんなことを考えている僕に
気づいてくれたみたいで
変なこと考えてないで飯食え、冷めるぞー、と
卵焼きを僕の口元まで持ってきた。
侑李
、っ
雄也
はいおくちあける、あー
むに、とくちびるに押しあてられて
そのまま口に放られた。



あまい。

やわらかい。

あったかい。



あったかいご飯を食べるのも
おしゃべりしながら食べるのも
いつぶりだろう。
雄也
もうなんにも心配しなくて良いから。
ここにいる限り安心、絶対、保証つき!
な?
そう言ってにかっと笑う雄也さんは
昨日は夜の海みたいだと思っていたのに
これじゃ、夏のおひさまだ。
優しくてまっすぐで、なんていうか子供みたいな。



お兄は僕の太陽で、ヒカリ。



絶対に変わらない、大好きでおおきなヒカリ。
そのヒカリを追ってきた場所には
こんなにやさしいひだまりと静寂の夜がある。
慧さんと雄也さんも、僕の光になってくれる人なんだ。
外の世界にも、僕を助けてくれる人がいるんだ。
あったかい場所があるんだ。

お兄とおなじ、綺麗なヒカリだ______________

なんだか急にそう思えて、心がぱっと上を向いた。
侑李
ありがとっ…雄也さん
雄也
おう、兄ちゃん休んでるからさ
ご飯食べたら俺と一緒に海の方いこう
連れて行きたいとこあってさ
侑李
連れて行きたいとこ、?
雄也
俺らの兄さんのとこ。
ってもほんとの兄さんじゃないけどさ
俺らのこと助けてくれた人
雄也
あったかい人たちだから
侑李くんたちにも会ってほしくて。
行くでしょ?と顔を覗き込まれて
なんだかわくわくしてしまって
行く!と自然と笑顔が溢れた。
そんな僕を見てまた雄也さんは笑ってくれる。

暖かい光を知ることが
世界をこんなに明るくしてくれるなんて。

お兄が連れ出してくれたこの世界が
どんどん煌めいていく。












おっひさしぶりです😭😭😭😭😭😭😭
お久しぶりすぎるのにお気に入り登録が増えてるなんでだありがとうございます😭😭😭😭😭😭😭

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