ーおんりー視点ー
そして、男は俺を指さした。
俺は一時期そのようなニュースが組織内に流れていたことを思い出す。
男が話し終わる。
俺は男に対して「怒り」とは言い切れないほどの感情が爆発する直前までたまっていた。
こんな奴のために今まで殺し屋として戦ってきていたなんて。
それは、みんなも同じだった。
5人は全く同じタイミングで男に攻撃を仕掛けた。
男は華麗な身のこなしでひらりとかわす。
男は窓を見て東の空が明るくなってきたのを確認する。
そして、ボスは目の前から消えた。
建物内を探してみたが男の姿はどこにもなかった。
そのとき、ぼんさんが珍しくずっと黙っていることに気が付いた。
ぼんさんは、悲し気に笑っていた。
そして、ぼんさんは声を決して発さずに裏で泣いていた、ように見えた。
みんな、ぼんさんを慰める。
でも、俺は何もできない。
なぜなら、俺はぼんさんの母親を殺したから。
俺にそんなことをする資格はない。
そんな俺にぼんさんが気づいて声をかけた。
ぼんさんが一番悲しいはずなのに、俺なんかより一番、悲しいはずなのに、
気が付いたら、水が頬を伝っていた。
‥‥‥To be continued













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。