真っ黒な空間でぽつんと1人だけ、
顔を手で覆いうずくまっている少女を見つけ、
駆け寄る。
…その少女は静かに泣いていた。
どうしたのだろう…
大丈夫…?と少女に手を伸ばすが、
何故か少女の手をつかむことは出来ない。
彼女の周りは靄のようなもので囲まれていた。
すると、どこから来たのか、
白衣を着た50代程の男性が少女にハンカチを
差し出していた。
少女はそれを受け取り、
目にいっぱい溜まった涙を拭った。
そうか、これは夢か……そう感じた私は、
静かに少女を見つめ続けていた。
すると、靄が集まり、映像を映し出す。
どんどんストーリーが展開していくらしい。
映画館にいるような夢だなと思いながら、
私は靄に映った猫と男性を見つめた。
遠のく意識の中、わたしの瞳に映ったのは、
「おじちゃん」と呼ばれる男性の…
"笑顔"だった












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。