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第1話

第1話「怪雨少女の名前①」
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2023/03/24 13:55 更新








真っ黒な空間でぽつんと1人だけ、
顔を手で覆いうずくまっている少女を見つけ、
駆け寄る。







…その少女は静かに泣いていた。
どうしたのだろう…



大丈夫…?と少女に手を伸ばすが、
何故か少女の手をつかむことは出来ない。

彼女の周りは靄のようなもので囲まれていた。









すると、どこから来たのか、
白衣を着た50代程の男性が少女にハンカチを
差し出していた。

少女はそれを受け取り、
目にいっぱい溜まった涙を拭った。
小さな少女
おじちゃん…ヒック……私…
大丈夫だ……今日からは一緒に暮らそう






そうか、これは夢か……そう感じた私は、
静かに少女を見つめ続けていた。





すると、靄が集まり、映像を映し出す。
どんどんストーリーが展開していくらしい。
映画館にいるような夢だなと思いながら、
私は靄に映った猫と男性・・・・を見つめた。










こいつはジャッジ
私の1番の相棒だ














小さな少女
おじちゃんは、なにをしてるの?
みんなが幸せに暮らせるお手伝いをしているんだ
















小さな少女
なに、これ…?
心配しなくていい。
私を信じて、この中へ入ってくれ…
遠い先の未来で…


















また………























遠のく意識の中、わたしの瞳に映ったのは、
「おじちゃん」と呼ばれる男性の…


























"笑顔"だった















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