あなたは、ドアを開けた先の景色にぼう然としていた。
あなたに見たものとは、沢山の書類が乱雑に積まれた山だった。
そう呑気に笑う社長の前で、ドサッと書類の山が落ちる。
それらの塊は社長の頭に直撃_
…しなかった。
そう。あなたが必死になって止めたのだ。
あなたは息を切らしてこういった。
あなたは、社長に褒められた事を鼻にかけようとしなかった。
上の空だった社長を我にかえらせる。
あなたは大きく頷く。
そうして社長は1歩ずつ後ずさる。
そして、書類の棚にガンッとぶつかる。
社長が悲鳴を上げている。
しかしあなたは助ける様子はない。
あなたは社長を冷たく引き離し、家に帰っていくのであった。














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!