第30話

❅ : 努力と結果
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2024/07/03 09:00















あなた
 わぁ …… ! 

デイヴィス ・ クルーウェル
 静かにしろ 、 仔犬 。 
… 今回のテストはよくやった 。 Good girl だ 。

あなた
 んふふ ~ …… わんっ ! 





ぽんぽん 、 と軽く頭を撫でられた 。


むふ 、 と自慢するように犬の鳴き真似をする 。

少し顔を歪めた先生は 、 「 そこは “ にゃん ” だろう 」 と言った 。
お望み通り 「 にゃん ! 」 と言ってみる 。



またGood girl 、 と撫でられた 。


犬派らしいがいい先生 。






ジャック・ハウル
 あなた 、 結果は … ? 

あなた
 むふ ー 、 驚け ! 




ばん ! と突き出したテスト ( 点数部分のみ ) 。



教えてくれた彼等には結果を教えてやらねば 、 と複製魔法で一部分だけコピーしたのだ 。







肝心のテストは 、 5教科オール90点越え 。


何故か凄まじいインフレを起こした平均点からはスレスレだが 。





あなた
 てか今回のテスト平均頭可笑しくにゃい ? 

ジャック・ハウル
 先生も言っていたが … 可笑しいよな 。 





平均点90点とかもうそれテストじゃねえんだよってここ数ヵ月で知った 。




にしても私がオール90点なんて珍しいにゃぁ 。

そうぼんやりとチェックのついた問題を眺めていると 、 エペルから声が掛かった 。




エペル・フェルミエ
 外に上位50名が掲示されてるみたいだけど … 見に行く ? 

あなた
 あッ 、 じゃあ見に行くにゃ ー ! 
ジャックとエペルは ?

エペル・フェルミエ
 ボクはいいかな … 

ジャック・ハウル
 俺は行くぞ 。 

あなた
 んじゃ 、 出発しんこ ー う ! 




ジャックの手を引いて教室を出る 。



廊下に溢れかえる人々 。

耳が些細な呟きを拾い 、 鼻が僅かに磯の香りを捕らえた 。





あなた
 …… にゃァるほど ? 

ジャック・ハウル
 …… どうした ? 

あなた
 なんでもにゃ ー い ! 





マジカルペン片手に道を急ぐ 。


今度はオクタヴィネルかよ 、 海中戦苦手なんだよなあ ……















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