図書室へ行った日の放課後。
もうそろそろ、各委員会や部活動からの書類が減ってくる頃合いなのだが……
机に鎮座する、1つの書類の山。
まあ、忙しい時期、特に数日前までの報告ラッシュより、量はまだマシな方だ。
マシな方、なんだけど。
……あっれー、おかしいな。
どうして一山出来ちゃってるんだろう?
時期的にもうこんなに報告する事とかないはずなんだけど。
何でこんなにあるのか謎である。
ほとけっちの早くしてくれって頼みに了承したのは、今日ぐらいから仕事の余裕があると踏んでのものだったのに。
……仕方ない。
約束しちゃったし、取り敢えず図書室のエアコンの報告書書くかあ。
他の仕事は後回しだ。
死神が話しかけてきた。
テレパシーを介さず、普通に。
今は他の生徒会役員居ないしいいけどさ。
でも、邪魔はしないで欲しいな。
見て分からない?
現在、絶賛仕事中なのだよ、俺。
死神は書きかけの書類を顎でさし
そうのたまった。
突然ぶっ込まれた爆弾発言に、
俺は 当然困惑した。
腕をガシッと掴み、
俺を何処かへ連れていこうとする死神。
そして抵抗虚しく、
俺はズルズルと引きずられていく。
手に書類を持ったまま。
放り投げる訳にもいかないので、
片手が塞がった状態で死神の手から逃れようとバタバタ暴れる。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。