バイクを病院の駐車場に停めたあと、怜とカイはそれぞれの更衣室へと向かうため1度別れた
怜は地下にある男性看護師用の更衣室へと向かい、カイは1階にある医師用の男性更衣室へと向かった
怜の務めている病院は大学病院であるため病床数は500床を超えており、それに伴い職員数も増えるため職種ごとに更衣室が分かれている
廊下や更衣室で会った職員や患者さんにしっかりと笑顔で挨拶する怜
こうゆう分け隔てないところや礼儀正しいところが、怜の人気の1つである
自分のロッカーを開けて、付けてきたマスクを捨てロッカーに箱ごと置いてあるマスクから新しいマスクを1枚取って付けると、今日は何色のナース服を着るか考える怜
怜の働いている病院では、上は黒・白・水色・青・紺・赤・桃色の7色、下は黒・白・紺の3色を自由に組み合わせて仕事着とすることが出来、靴は動きやすい靴であるならば自由であった
上(スクラブ)の背中には筆記体で病院名が、前は腰の部分に左右にポケットがあり、右胸にもポケット、左胸には名札を止める用に引っ掛ける部分が付いている
怜は今日の気分で上は水色、下は白にすることにした
怜は救急科の所属であり動くことが多いため、クロックスではなく、マジックテープ型のナースシューズを使用している
着る服を決めたあとは着替えを行い、必要な物品を左右のポケットに入れたり、胸ポケットにボールペンや医療用ペンライトを入れ、さらに、手指消毒液や様々な物品が入っているウエストポーチを腰につけた
最後に、表面には自分の顔写真や所属している科、名前などの書いてあり、裏面にはバーコードがついている縦のカード型の名札を左胸に付けるとロッカーを閉め、更衣室に設置してある全身鏡を使い、おかしい所はないかや名札が曲がっていないかなどの確認を行う
鏡の中の自分に言い聞かせるようにして声に出した怜は、ERへ向かうために更衣室をでた
腕時計を見ると8:30過ぎを表示している
怜はいつも9時の申し送りの30分前にはナースステーションに入り、様々な情報収集を行っていた
今日は準備をゆっくりしてしまったため時間が過ぎていることに気づき、急ぎ足でERへと向かう怜
急いでいてもやはり挨拶は欠かさない怜であった
ERのナースステーションに入り挨拶をした怜に、夜勤の看護師や怜の様に早く来て情報収集していた看護師から挨拶が帰ってきた
夜間に緊急入院はあったか、移棟する予定や入室予定の確認、感染対策が必要な患者はいるか、重傷者、OPEの経過日数や禁忌事項、緊急の指示は出ているか、特記事項の有無、今日の担当する患者さん、今日の勤務者や医師の確認などを、ナースステーションにある大きなホワイトボードにて行った後に、電子カルテにて受け持ち患者さんの情報の印刷を行い確認をしていく
診断名、術式、既往歴、現病歴、薬・点滴の種類、検査の有無、注意して観察しなければならないことなどを申し送り前に事前に重点的に確認しておき、他の患者さんについても情報をとる
術後5日で尿量は増加してるのに…
昨日何か検査とかやってるかな?
ないな…
昨日術後4日だからギリギリ逸脱なかったのか…
ラウンドのときに色々確認して、検査必要そうなのは先生に確認してから検査してみるか…
情報収集を行っている間にみんな出勤してきており、情報収集の手はとめずに挨拶を返していく怜
申し送り開始時刻の9:00になったため、ナースステーションの外にいる職員に声掛けを行う














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。