暗い部屋の中、そしてほのかに灯る光。
その下で、僕は机に向かい、問題集を解いていた。
僕は壁に画鋲で貼り付けた、『受験まであと◯◯日』という大きな紙と、『目指せ!めろぱか学園!』という学校ポスターを眺め、ため息を吐いた。
この学校は、みんなで一緒に入ろうと決めた学園だ。
ここなら、なろ兄や翔さんも卒業していた学園で、動画投稿の技術も学べる。
みんなで青春をしたい。そんな思いで決めた。
……でも、成績の悪い僕には遠い道だ。
あと10、20点は点数を上げないといけない。
眠気と勉強のストレスで、少しぶっきらぼうに返事をした。
どうやら差し入れに来たらしい。
でも、今はそれどころじゃないんだ。この優しさも、今感じてみるといらない。
なろ兄はそんな返事でも、ニコニコと笑顔を返して近寄ってきた。
そして僕のノートを覗いた。
そんなうるさい声を無視して問題集へ向き合う。
眠気と空腹、そしてこのうるさいのがいるから、余計気が散る。
早く解かなきゃ、早く追いつかなきゃ。そう思っていた時、冷たく静かな声が聞こえた。
約分? 慌ててさっきの問題を見る。
本当だ。ここは2で割れるのに。
そういえば解答欄がずれて、とんでもない点数を取ったことがあったっけ。
脳裏にチェックでいっぱいな解答用紙が浮かんだ。
そしてまた、問題集に向き合う。
なろ兄は僕がノートに解答を書いていく様子を見ながら、アドバイスをして行った。
二週目に入った時、先ほど解いた時よりも丸の数が多くなっていた。
そう言ってなろ兄は僕の口に小さなおにぎりを押し込んだ。
そう微笑んで、なろ兄は部屋から出ていき、去り際に
と言った。
そしてまた、机へと向かうのだった。















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。