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すると誰かが走ってくる音が聞こえた
出久は着替えて舞台袖に行った
私と消太は体育館の
観客席に移動した
すると体育館の電気が
消えた
私はちょっと暗闇で怖くなって
消太の手を握ると
優しく握り返してくれた
勝己の声で
いきなり爆発がおきた
爆風でワアッとなってしまった(語彙力)
A組みんな頑張れ...!
耳郎さんのベース
上鳴くんと常闇くんのギター
八百万さんのキーボード
勝己のドラム
プロ顔負けの演奏が
体育館に響く
曲は中盤に入り
サビに入ると同時に
体育館に氷が貼られた
A組のダンス隊が
氷の上に移動して
切島くんが氷を削ってる
青山くんがレーザーを出しながら
移動してる...出久が引っ張ってるのか...
会場全体が
ワァァアアアっとなってる
私も思わずワァァアアアって言ってしまった
消太はそれを微笑みながら
こっちを見た
するとお茶子ちゃんが蛙吹さんの下に
捕まれぶら下がり始めた
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お茶子ちゃんは
観客とハイタッチをしていく
するとお客さん達は
浮いていった
会場の音がデカすぎて
消太の声が聞き取りづらい
私は消太の顔に自分の顔を近づける
聞き取りづらい...
すると
急に口付けられた
消太は口付けを離し
ニコッと微笑んだ
耳郎さんの歌声が響く中
私達は観客がステージを向いてることを
良いことに再び唇を重ねた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!