第9話

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2024/05/20 10:13 更新
今日も授業が終わってすぐ美術室に駆け込む。
いつもはすち先生とお喋りするけど、今日は勉強だ。
(なまえ)
あなた
お邪魔しまーす!
美術室にはなつ先輩の姿が。
(なまえ)
あなた
あれ?なつ先輩どうしたんですか
暇72
暇72
スケッチブック取りに来た
暇72
暇72
あなたの名字は?
(なまえ)
あなた
私は先生に勉強教えてもらいに…
暇72
暇72
そういやお前成績悪いんだっけ
(なまえ)
あなた
失礼ですね…!?
でも今回こそは絶対赤点回避するので!!
暇72
暇72
悪い悪い(笑
頑張れよ
スケッチブックを持って去っていくなつ先輩。
テスト期間中なのに絵を描くつもりなのだろうか。
なつ先輩が赤点をとったなんて話は聞かないから、きっと成績はいいのだろう。


絵を描いていても赤点を取らないなんて、頭の構造が私とは違うに違いない。


少しだけ羨ましさを覚えて、なんとなくなつ先輩の後ろ姿を見つめていた。



すち
すち
あなたの名字さん、どうしたの?
(なまえ)
あなた
あ、なんでもないです
今日もよろしくお願いします!
すち
すち
うん、今日も頑張ろ





◯3時間後
(なまえ)
あなた
うぅ…疲れた…
すち
すち
今日は終わりにしよっか
(なまえ)
あなた
はい…
今日もありがとうございました
すち
すち
お疲れ様、あなたの名字さん吸収早いから教えてて楽しいよ
(なまえ)
あなた
…!ありがとうございます!
(なまえ)
あなた
明日も来ていいですか…?
すち
すち
ごめんね、明日から俺出張だから…
(なまえ)
あなた
そうですか…頑張ってください
すち
すち
ありがとう
あなたの名字さんなら俺がいなくても大丈夫だよ、
すち
すち
テスト頑張って。応援してる
(なまえ)
あなた
ありがとうございます!じゃあまた、テスト明けの部活で!
すち
すち
うん、またね




◯家




家に帰って、テスト範囲をもう一度復習してみる。
1年前に買ってから全く使っていなかった綺麗なままの赤シートで、重要語句を覚えていく。
昨日と今日の2日間で、かなり知識が増えた気がする。
テストは土日が明けた月曜日。
全教科赤点回避する。私ならきっとできる。
昨日より確かになった自信を胸に、教科書を閉じた。







◯テスト当日
いつものように教室はうるさい。テスト当日だからかいつにも増して。
みんなが友達と問題を出し合ったりしている中で1人黙々と参考書を読んでいる私は、もしかしたら浮いて見えるのかもしれない。




チャイムが鳴って、みんながそれぞれの席へと戻る。
試験監督の先生が入って来て、問題が配られた。
試験開始の時刻が刻々と近づいてくる。
頭の中で今までやったことを思い出しながら、止まることなく進んでいる時計の秒針を見つめた。



チャイムの音。



同時に紙をめくる音とシャーペンの音が教室に響く。
いつも以上の集中。
問題がすっと頭に入ってくる。大丈夫、先生との特訓の成果が出ている。
確かな手応えを感じながら、私は無我夢中でペンを走らせた。

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