さすがにこのままじゃ埒が明かない。
俺は少し考えてからローレンさんの目を見る
そう言った瞬間、
ローレンさんの耳がぴんっと立った。
…分っっっかりやす。
さっきまで垂れてたくせにこの野郎
念のため釘を刺しておく。
ローレンさんは少し考えるように俺を見つめ
たあと、ゆっくり足を退けた。
ようやく解放された。と思ったのも束の間。
後ろから、パタパタパタパタ、と勢いよく
尻尾を振る音が聞こえてくる。
マジで現金な人だなこの人
いやシンプルに単純なのかな?
どっちでもいーけど早く帰らんと
鞄を受け取って立ち上がる。
今度はちゃんと止められない。
ただ、玄関まで歩いても、
ローレンさんの視線だけはずっと俺に
ついてきていた。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。