受付を済ませて、外に出る。
無駄に丁寧で礼儀正しい、受付嬢。
"人を殺していいサバゲー"、なんてものを正気で管理し
プレイヤー全員に無料で武器を貸し出して
とんでもない闇企業のくせに。
なんで警察や政府にバレないのかは、最早愚問だ。
ここを動かしてる奴はきっと、表でも相当な力を持ってるんだろう。
いつもの場所に到着し、武器をかまえる。
今日も馬鹿みたいに、プレイヤーがうじゃうじゃ動いて、撃ち合っている。
少しひらけた、わりかし見晴らしのいい場所。
アサルトにはなかなかもってこいだと思っている。
ひらけた場所だから、他のプレイヤーはほとんど寄ってこないけど。
一応、茂みの中に入って身を隠す。
どこでスナイパーが狙ってきてるか分からないから。
じっと、タイミングを見計らう。
芋って狙うなら、やっぱり漁夫の利だ。
ちょうど少し先で戦う二人のプレイヤーをじっと見つめる。
案の定、ピストルを持った方はやられ、地面に倒れた。
勝った方、ショットガンを持った奴がリロードしてるのが見えた。
もちろん、一人殺したばかりでそいつは無防備。
バババッ
その背中に、銃を放つ。
血飛沫を上げて、そいつは倒れる。
倒れたのを確認した瞬間、俺は目線をそらす。
俺はゆっくり動き出した。
そしてまた、別の場所に向かう。
もちろん、どこもかしこも血だらけ。
鼻につくような臭いに、赤く染まった地面。
正直全てが不快だった。
俺は血が嫌いだ。
けど、人を殺すことに快感を覚えてしまった。
だから、返り血を浴びない為に
嫌いな血に、できるだけ触れずに
__俺は離れた場所から、人を殺す。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。