めぐねぇside
静かな教室で教卓を使い文を書く。
外を見ると雨が降っていた
静かな教室で時計の針が動く音だけが聞こえる
これは多分遺書だ
私は罪を犯した
いつかこれを読む人に
そのことを知って欲しい
あの子の事だ
丈槍由紀の時間が止まったのは
私のせいだ
文章を書き終えたところで、ノートを閉じる
窓の外を見ると確かに雨が降っていた
運動部って‥なんのことだ?
謎の沈黙が広がる
何か思い出したように息を漏らし、二人は息を揃えてこう言った
やばい、びしょびしょになっちゃう‥
屋上の農園に簡単に作っためぐねぇのお墓の前で膝をつく
そしたら、手の上に冷たい水が降ってきた
学園生活部の衣服は屋上に干している。
屋根なんてない屋上に干してると雨が降ったら洗濯物が瞬殺されるのだ。
洗濯バサミで挟んである洗濯物を手に取る
ゆきちゃんの方に視線を向けるとりーさんの下着をゆきちゃんの胸にあてて遊んでいた。
学園生活部の男子部員は俺しか居ないから下着を干すとこを分けてるんだけど‥ついつい‥()
りーさんが赤面してゆきちゃんから下着を奪う。
俺は続けて自分の洗濯物を取り込んだ
ゆきside
お昼になり、学校のチャイムが鳴った
お昼の放送が流れ、部活で昼食を取ることにした。だけど‥
停電の影響で火を使えず、常備しているカンパンを並べて皆で食べている。
電熱式ってことは‥
‥!いいこと思い付いた!!
勢いで席から立つ。
めぐねぇもくるみちゃんも納得してる。我ながら良い案だ!
めぐねぇ、すっごい良い笑顔!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!