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第1話

暗殺の時間
395
2026/03/02 08:43 更新
教室に響くのは、教科書を机に置く音でも、友達とのおしゃべりでもない。
カチャカチャと、みんながそわそわしながら先生が来る前の準備をする。
ここは椚ヶ丘中学校3年E組。

ガラガラと、教室のドアが開いた。

先生
HRホームルームを始めます。日直の人は号令を!
潮田 渚
………き、








潮田 渚
規律!!

銃をパッと構えて、みんな「ターゲット」を撃つ体勢をとる。

潮田 渚
気をつけ!!

教室中の空気が、ピーンと張り詰めた。
皆んな、息を呑む。
潮田 渚
ッ、れ────い!!!!

その声と同時に、銃声は教室を包み込む
先生
遅刻なし……と
先生
素晴らしい!先生とっても嬉しいです!
満面の笑みで言ってる顔には、ご機嫌な時の丸がくっきり

出席確認を終えて先生はニュルニュルと音を立てる触手を器用に動かす
あなた
(やっぱり早いなー)

クラス全員が一斉に射撃しても、命中弾ゼロ。カスりもしない
一人一人、撃つ時の動きが単純すぎるって怒られた



黄色くて、とーっても大きい体。ニュルニュルと動く触手。風船みたいな頭。そして、ニヤリと笑ってる三日月みたいな口

まるで大きいタコが先生になったみたい



いや、タコよりもっと奇妙な、マッハ20の超生物
先生
もっと工夫しましょう。でないと、
先生
最高時速マッハ20の先生は殺せませんよ


前原 陽斗
本当に全部よけてんのかよ先生!
どう見てもこれただのBB団だろ?
前原 陽斗
当たってるのにガマンしてるだけじゃねーの?!


『そうだそうだ!!!』



クラスのみんながブーイング
すると先生は、特殊弾が入った銃を自分の触手に向けて、引き金を引いた。

パンと音が鳴ると同時に、触手がぼとっと床に落ちた。まるでトカゲのしっぽ見たいにビチビチって動いてる。

────正直言ってちょっとキモイッ!!!
トカゲさんごめんっ


先生
殺せるといいですねぇ、卒業までに


皮膚の色が緑のしましまになってる。これは私たちをナメてる色だそうだ

先生
銃と弾を片付けましょう。授業を始めます!


始業のベルが鳴る。
皆が憂鬱な気持ちで床のBB弾の片付けを始めた。
椚ヶ丘中学校 3年E組は、先生こいつを卒業までに殺す使命があるのだった。

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