リクエストありがとうございます！

なんか思ったよりかなり長くなってしまいましたが、最後までお楽しみいただけると幸いです。

🩷ＳＩＤＥ

こんな世界、全然知らんかった。

淳太とバリ飲んだ日があった。日付が変わってから３軒目の店に行った。いつもよりも飲んでて、あの淳太がほろ酔い状態。なかなか珍しい。その店も閉店の時間になった。でも、淳太はまだ飲み足りないようや。

先輩の言うことは絶対や。ま、もちろんまだ飲めるし全然問題ないのやけど。

淳太が全額払った。こういうとこはちゃんと先輩ムーブするので、ありがたくご馳走になる。あまり市場に出回ってない日本酒をしこたま飲んだ気がするが、まぁ、気のせいやろ笑

タクシーで移動した先は怪しげな場所やった。普通のバーとは何か違う。人を入れる気のない入口、というか。会員制のバーなんかもしれん。その扉の横にインターホンがあって、淳太が二言三言話すと、鍵が解錠される音がした。ドアを開けて中に入る。

黒をベースにしたインテリアがオレらを出迎える。よく見ると牢獄のようやった。壁には手錠とか縄とか鞭とか飾られている。すぐにピンときた。多分ＳＭバーってやつや。初めて来た。

奥から赤いボンテージに身を包んだ女性キャストが来て、テーブルに案内してくれた。で、すぐにボトルと氷と水が運ばれてくる。常連かい！

キャストには女王様とＭ女がおるみたいやけど、見分けがつかない。まぁええか。飲もう。

四度目の乾杯をして、また飲み始める。少しして、背の高い女性が淳太の隣に座って、耳打ちする。

とか言ってたけど、淳太は彼女に連行されていった。オレの横にいたキャストに聞いたら、彼女は女王様ですよ、これからきっとショーが始まりますよ、と教えてくれた。ということは、淳太はＭなん？

こういう場所やから、基本は下ネタトークや。色々根掘り葉掘り聞かれるけど、オレはいたってノーマルです。けど、興味が全くないわけでもなく、薦められるまま、低温ローソクを手の甲に垂らしてもらったり(少しは熱かった)、鞭の使い方を教えてもらったりして楽しんでた。

ふと、キャストが中央の空いたスペースを指差した。そこには、素っ裸で四つん這いになった淳太がいた。ハーネスも付けられてる。拘束具やろうか？ショー見ながら飲むんやなかったんか？自分がショーに出てどうすんねん笑

とはいえ、どんなショーになるのか興味津々ではある。ＳＭというと鞭のイメージがあるが、このショーは違ってた。あの方はフィストファックがお好きで、とキャストが言う。うん、確かに女王様は黒いラテックスの手袋をはめて、淳太のケツの穴をイジってる。

オレのいる席まで淳太の喘ぎ声が聞こえてきた。その声が思った以上に艶めかしくて少し興奮してきた。それに気づかれたのか、女王様がオレを手招きする。キャストも行ったらどうですか？と言うので、淳太の方に向かった。いつものオレらのリーダー的存在の淳太はそこにはいなくて、ただ己の性癖に従順なドＭの変態がいるだけやった。

女王様の指はすでに根元まで入っていて、その指が動くたびに淳太がうめき声なのか喘ぎ声なのかよくわからない声を出す。苦しそうにも見える。女王様は容赦なくその穴を拡げて？いる。しばらくすると、手の甲が入っていった。

穴に気を取られてたけど、淳太のソレも見えた。そこからは透明な液体が流れ出している。立派なモノをお持ちなのに、ケツの穴をいじられる方がお好みとは、とんだ宝の持ち腐れや。

気づくと女王様の手首まで吸い込まれていた。指先で中のどこかをいじっているようや。淳太の恍惚の表情を眺めていたら、女王様がラテックスの手袋を渡してきた。お前もやってみろ、女性の手首より男性の方が太いから、もっと悦ぶんじゃないかな？とのこと。なるほど。それは確かにそうやな。後、言葉責めも効くわよ、と教えてくれた。

一瞬、淳太が我に返ったかと思ったが、女王様に背中を鞭で打たれてまたあっちの世界に行ってしまった。

教えられたように、淳太の穴に指を入れてみる。思ったより生暖かくて、感触は女性のそれとはまた違う。

って言われたから、指先をすぼめて、少しずつ奥へ奥へと手を入れる。親指の付け根あたりで一度引っかかったが、女王様からそのままゆっくりいけば手首まで行くから、とのアドバイス通り、力を入れて奥へと押し込んでいく。

いや、思ったより楽しい。先輩があられもない姿をオレに晒してること自体にも興奮してきたし、オレの手で喘がせてるってのもまたやばい。そして、ついに手首まで飲み込まれた。

何かに当たってる？わからんけど、指で中をかき混ぜるような動きをしたら、淳太の身体がぴくっと跳ねた。

はしたなくよだれまで垂らして、どんだけ感じとるん？笑

おもしろっ。

しばらくいじってたら、イきやがった。なんかむかつく笑

少しして、オレと淳太の２人での現場があった。あの日のことはお互い口には出さなかったけど、オレはまたやってみたくて仕方ない。あと、ホモセックスしてみたくてしょうがない。絶対入るやん。あの日、キャストにそそのかされたのもあるけど笑

現場終わってから淳太に話しかける。

一瞬、淳太の顔がこわばったけど、無視して続ける。

淳太の手首を掴んで、控室を出る。スタッフに挨拶して外に出た。マネさんの送りを断ってすぐにタクシー拾って淳太と共に自宅に向かう。マネさんに今オレの世界に入ってきて欲しくなかったから。だってさ、淳太が欲求不満な女みたいな顔してオレの横にいるんだぜ？そんな淳太を見て興奮せんわけがない。

結局求めてやがる、こいつ。タクシーの中で言葉責めしてやった。もちろん、小声でな。

てか、何でオレをあそこに連れて行ったんやろな、不思議。こうなることは明らかなのに。バカなやつ。