第9話

肝試し
1,500
2022/08/18 13:44
北斗side.




ジェ「お!俺2だ〜!HAHAHAほくちゃ〜ん!」


ジェシーと一緒か。


心霊スポットでは無いと分かっていても不気味な廃墟だし、ジェシーの陽気さがあれば多少は緩和されるだろう。


北「よろしくジェシー」


ジェ「よろしく〜!」


樹「てことはきょもが?」


京「1っすね〜。慎太郎じゃーん」


慎「きょも〜よろしくー!」


ということで、今回の肝試しのペアは


慎太郎×京本


松村×ジェシー


樹×髙地


となった。


公正なくじの結果だ。


樹「それじゃあ慎太郎きょもペアから行きますか!」


ルールは、廃墟内にスタッフが用意したお札を取ってくるというシンプルなものだ。


京「まって俺やばいかも」


慎「大丈夫?きょも」


前にYouTubeでやったお化け屋敷企画を見てもらったらわかる通り京本はそこまで心霊系が得意ではないようで、今もしゃがみこんでしまっている。


樹「きょも行けるー?」


京「いや行ける。行けるんだよ行ける」


自己暗示かけちゃってるじゃない。


北「ほんとに大丈夫かこれ」


ジェ「大我俺と行く〜?」


髙「慎太郎の方が安心だろこれに関してはw」


それはそうだ。


なんなら1番安心だろう。


京「よし!行こう!」


遂に腹を括ったのかバッと立って慎太郎の腕を引っ張った。


今回は自分たちでビデオカメラを持っていくため、本当に2人だけだ。


2人「いってきまーす」


スト4「行ってらっしゃーい」





2人がスタートしてから10分が経過した。


ルールでは前のペアが出発してから10分経ったら次のペアが出発することになっている。


樹「じゃあ次北斗とジェシー行こうか」


北「おっけーいってきまーす」


ジェ「行ってきマース!怖ぇw」





ヒューヒューという風の音や、ぴちょんという水音が響く。


ジェ「やっばくね!?ここ」


北「やばいよやばいからね」


俺も怖いものが得意な訳では無いしなんなら苦手だし心霊スポットでは無いと分かっていても少々背筋がゾワゾワする。


目的の御札の在処へと足を進めていると人影が見えた。


暗くてよく見えない...


ジェ「えっ?!おばけ?!」


北「いや、まってよやめてよジェシー」


大男ふたりがくっつきながら徐々にその人影に近づく。


まさか...。


京「あれ、北斗とジェシーじゃん」


そこに居たのはおばけなんかでは無く、京本と慎太郎だった。


北「なーんだよ京本と慎太郎かよ...」


ジェ「びびった〜HAHAHA」


でも何故だろう。


普通であればもう少し前にすれ違っていてもおかしくないはずだ。


なんでこんなところで止まっているんだ?


ふと慎太郎を見ると何だか険しい表情をしている。


北「どうした?慎太郎」







プリ小説オーディオドラマ