第31話

内傷
146
2023/10/23 10:17
ジミナによると、ジョングクは足を捻った上強く打ち付けたことで1ヶ月は安静にするよう言われたらしい。


僕が負わせた足の傷をジョングクが頑張って持ち上げながら歩く姿を見てるだけなのが、辛かった。


自分が背負うべき傷なのに、

どうしてジョングクが背負う羽目になったのか、




テヒョン
テヒョン
グガ、本当にごめん、



そういう度にジョングクは





ジョングク
ジョングク
もう、やめてくださいってヒョン
ジョングク
ジョングク
平気だから




そう言ってくれる。







平気なはずないのに、音楽番組で本気で踊りたいはずなのに


それでも、絶対に僕を攻めないジョングク。



弟の背中が逞しく、自分よりも大きかった。




リハビリも兼ねてかジョングクは以前よりジムに通うようになった。


上半身の筋肉はダメージを受けてないから、入念にやってるし
下半身は怪我をした右足を動かす練習をしてた。



顔を顰めて痛みに耐えながら、時々声を上げてる時もあった。







1週間後の音楽番組 当日。

会場内に来てくれたファン達はジョングクを心配する声で溢れていた。


挨拶を終え、待機室で順番を待ちながら他事務所のアーティスト達のステージをモニター越しに見て待つ。




テヒョン
テヒョン
グガ何か飲む?
テヒョン
テヒョン
買ってくるよ
ジョングク
ジョングク
大丈夫です、さっき昼食べた時に水結構飲んだんで
テヒョン
テヒョン
分かった








ガコンッ






テヒョン
テヒョン
はぁぁ......
ミング
ミング
...!
ミング
ミング
テヒョンさん?
テヒョン
テヒョン
はい?
テヒョン
テヒョン
あ、ミングっ
テヒョン
テヒョン
久しぶり、元気?
ミング
ミング
はいㅋㅋ
ミング
ミング
お久しぶりですっ
ミング
ミング
今日頑張ってくださいね
テヒョン
テヒョン
うん、ミングもね
ミング
ミング
.....最近、忙しいですか?
テヒョン
テヒョン
え、まぁ、うん
テヒョン
テヒョン
色々と.....
ミング
ミング
....あの、イジュニヒy
イジュン
イジュン
お?
ミング
ミング
!?
イジュン
イジュン
そこに居るのはテヒョアか?
テヒョン
テヒョン
....イジュン、
イジュン
イジュン
やっぱり、当たったㅋㅋ
イジュン
イジュン
はぁーぁㅋ.....
で、ミングお前はこんなとこで何してんの?
ミング
ミング
...見かけたんで挨拶を、
イジュン
イジュン
挨拶も大切だけど、仕事も大事だろ?
ミング
ミング
はい、
テヒョン
テヒョン
ヤー、あまり怖がらせるなよ
テヒョン
テヒョン
少し話してただけじゃん
イジュン
イジュン
注意してただけだよㅋㅋ
ミングはマイペースだからさ
テヒョン
テヒョン
...
ミング
ミング
僕、戻りますね、
テヒョン
テヒョン
またね、ミング
ミング
ミング
はいっ
イジュン
イジュン
........
イジュン
イジュン
お前まで何処行くんだよ
テヒョン
テヒョン
何処って僕も戻るんだけど?
イジュン
イジュン
俺が来たら戻るなんて、
避けてるように見えるぞ?
テヒョン
テヒョン
避けてるんだよ
イジュン
イジュン
友達に対して冷たいこと言うなよぉㅋㅋ
テヒョン
テヒョン
...はぁ、イジュナ、俺 今お前に構ってる余裕無いんだよ
イジュン
イジュン
周りに誤解されるのが怖いから?
テヒョン
テヒョン
....いい加減にしろ
イジュン
イジュン
...あの日は悪かった、
幾らなんでも揶揄いすぎたよな
テヒョン
テヒョン
.....
イジュン
イジュン
.....
イジュン
イジュン
....あ、お前に1つ確認したいことがあったんだ
テヒョン
テヒョン
イジュン
イジュン
お前
イジュン
イジュン
((ジョングクにわざと怪我負わせたって本当?
テヒョン
テヒョン
?!




薄ら笑みを浮かべながら、耳元で耳を疑うことを言い出す イジュナ。




テヒョン
テヒョン
どういうk..
イジュン
イジュン
俺も聞いた話だからさぁ
イジュン
イジュン
言っただろ?
確認したかったって
イジュン
イジュン
で?どうなんだよ
テヒョン
テヒョン
...違う、あれは事故で..
イジュン
イジュン
ふぅん、成程
イジュン
イジュン
''たまたま''テヒョンがグガの背中を押してたら、''たまたま''足が滑って2人で落ちたのか
テヒョン
テヒョン
誰に何を聞いたか知らないけど、これ以上俺に関わるな



僕は周りに誰も居ないことを確認して、イジュナの胸ぐらを自分の近くに引き寄せ




一言言い終えると、直ぐその場を離れた。




イジュン
イジュン
それは無理なお願いだなぁ、、ㅋ

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