第35話

外傷
152
2023/10/25 14:05
マネージャー
マネージャー
でも、あんなアクシデントがあっても全然動揺した様子を見せないなんて流石V様だな
テヒョン
テヒョン
してたよ、顔に出てないだけで..
マネージャー
マネージャー
出てないのが凄いんだよㅋ
マネージャー
マネージャー
全く、




汗ばんだ髪をヒョンの手のひらが強く撫でてくる。





テヒョン
テヒョン
......




ずっとあの日から、引っかかってる。

あのアクシデントがイジュナの仕組んだ可能性もあるんじゃないのかって。



無理なことは分かってるけど、
今のイジュナが僕には分からない。


友達だったイジュナのことは誰よりも知ってて何でも見通してるつもりだった。
でも、あのイジュナは全部嘘で今 僕の前に立つのが本当のイジュン。



僕は本物のイジュンが何を好きで、何を望んでるのか全く分からない。




誰よりも秘密を守ってくれる、ヒョンに。


この件について相談したら、少しは楽になるのかな。






テヒョン
テヒョン
ヒョン、
テヒョン
テヒョン
実はさ、気になってたことがあって
マネージャー
マネージャー
??












僕が一通り説明し終えると、空き部屋のソファに座っているヒョンの顔にほんの少し暗く深い影が落ちて見える。






マネージャー
マネージャー
ナムジュナ達にはその事伝えてみたのか?
テヒョン
テヒョン
ううん、まだ
テヒョン
テヒョン
....信用してないとかじゃなくて、ただ
巻き込みたくないって言うか、
テヒョン
テヒョン
複雑だからさ、
マネージャー
マネージャー
テヒョンは、イジュンが怪しいって今も思ってる?
テヒョン
テヒョン
分からない、分からないけど
もぅ彼奴が怖い
テヒョン
テヒョン
想像出来ない、予想外な行動をするかも知らないから....
マネージャー
マネージャー
....分かった
とりあえず、俺も周りに聞いてみるよ
マネージャー
マネージャー
機材トラブルに怪しい点がなかったか確認してみるから
テヒョン
テヒョン
ありがとぅ、
テヒョン
テヒョン
ごめん、久しぶりにあったのに早速迷惑かけて
マネージャー
マネージャー
.....
マネージャー
マネージャー
そのすぐ暗い顔する癖、
いい加減治せるようになれ
マネージャー
マネージャー
頼ることは
恥ずかしいことじゃないんだから
テヒョン
テヒョン
うん、
マネージャー
マネージャー
...そうだ、いい物やるよ




ヒョンがバックのポケットから出したのは見たことの無いペットボトルのジュース。



薄ピンク色の液体が入っていて、ラベルには中国語が書かれていた。

ラベルに描かれた桃のイラストを見て、恐らくピーチ味だろうというのは分かった。



テヒョン
テヒョン
何、この怪しい飲み物ㅋㅋ
マネージャー
マネージャー
ヤー、文字が読めないからって怪しむのは失礼だぞ?
マネージャー
マネージャー
美味いから寝る前に飲んでみろ
マネージャー
マネージャー
じゃ、ゆっくり休めよ〜
テヒョン
テヒョン
もう行くのヒョン
マネージャー
マネージャー
うん、上が来いって煩いから
テヒョン
テヒョン
今度はヒョン達の話も聞いてあげてよ
テヒョン
テヒョン
寂しがってたから
マネージャー
マネージャー
おぉ〜っ




バタンッ













ヒョンが去ってから、静かになった部屋で貰ったジュースを1度は躊躇したものの口流し込んだ。





テヒョン
テヒョン
......


なんだ

普通のピーチジュースじゃん。

















ジミン
ジミン
、ヒョン......
ジミン
ジミン
テヒョアっ
ジミン
ジミン
起きろって、もう移動するよ?
テヒョン
テヒョン
....ん?
テヒョン
テヒョン
あぁ、ジミナ.......
もぅ帰るの?
ジミン
ジミン
もうって、1時間も寝てた癖に
テヒョン
テヒョン
え、そんなに経ったの?
ジミン
ジミン
早く準備して
真っ直ぐ ご飯食べに行くからさ
テヒョン
テヒョン
はぁい、
テヒョン
テヒョン
...あ、ジミナ
ジミン
ジミン
ん?
テヒョン
テヒョン
此処来る前、ヒョンにあったんだよ
テヒョン
テヒョン
ジュオニヒョン(マネージャー)
ジミン
ジミン
え?!ヒョンに?!
ジミン
ジミン
こっちに居るの今?
テヒョン
テヒョン
うん、帰ってきてたんだって
ジミン
ジミン
あのヒョン、連絡くらいしてくれても良いよな
ジミン
ジミン
一言も言わずに戻ってくるとか....ㅋ
ジミン
ジミン
俺も会いたかったなぁ
テヒョン
テヒョン
今度全員に会いに行くって言ってたよ
テヒョン
テヒョン
来月には復帰らしい
ジミン
ジミン
お?またヒョンのお節介で騒がしくなるのかぁ
テヒョン
テヒョン
ジミナはそんなヒョンのお節介が好きなんだろ?ㅋㅋ
ジミン
ジミン
何?誰から聞いたんだよ、そんな話ㅋ
ジミン
ジミン
...って、マジ時間無いから準備してっ
テヒョン
テヒョン
はい、はい〜
ジミン
ジミン
先出てるからね
テヒョン
テヒョン
うん










駐車場へ向かうと2台の車が止められていて、1台は真っ直ぐ宿舎へ。

もう1台は外食へ向かう用の車のようだ。





どちらに乗ればいいのか戸惑っていると、左側の車の後部座席から顔を出して手招きするジミナが居た。




ジミン
ジミン
早く乗れよ〜





ジョングク
ジョングク
....
テヒョン
テヒョン
テヒョン
テヒョン
グガは行かないの?
ジョングク
ジョングク
え?
あ、うん
ジョングク
ジョングク
疲れてるから真っ直ぐ帰るよ
テヒョン
テヒョン
...何か食べたい物あったら連絡して
買ってくるからさ
ジョングク
ジョングク
..ありがとㅋ





ジミン
ジミン
テヒョアー!
テヒョン
テヒョン
今乗るからっ

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