夏休み明け。
本日はなんと……
炎天下の中、体育祭が始まろうとしています。
1週間前。
持っていたハンディファンを翔陽くんに向けて涼ませる。
部活がお休みの翔陽くんと帰っているが、暑すぎる……
下校だけで熱中症なるよ…
ゼェハァゼェハァ言いながら歩いていると
私の手を取ってぶんぶんと振り回す翔陽くん。
私たちブロック違うけどね、、笑
体育祭当日。
私の玉入れも終わり、翔陽くんが出る借り物競争が始まった。
ワーキャー騒ぐ周りを友達と1歩引いて眺める。
夏場の木陰ってほんとに天国だと思ってるんだよね、私。
友達「暑いね〜」
手放せないハンディファンで涼んでいると…
「キャーーーーーーー」
大きな歓声が近くで上がる。
お、男の子が女の子連れてってる!
友達「私も青春したいぃぃ」
友達「やだ。もう少し遊びたい」
友達「言わないでー笑」
友達と騒いでいると…
近くにいる生徒がザワザワしている。
また男の子が呼びに来たんだな、、
ぼーっとしていると…
友達「ちょ、は?」
翔陽くんに腕を引っ張られて立ち上がった私は翔陽くんと手を繋いで走る。
周りからは歓声が。
これ完全に付き合ってるのバレるコースね、、笑
パァンッ!!
ピストルがなり、私たちは1位でゴールした。
体育祭実行委員の子が翔陽くんが持っているお題の紙を確認する。
体育祭実行委員「ただいま1位でゴールした1年生の子のお題は…えーっと、、、え?」
なんだなんだと教師陣や保護者もはてなマークを浮かべている。
体育祭実行委員「コホンッ…えーっ、1位の子のお題は…愛おしいもの!です!!」
女子「キャーーーーー!!」
女子の悲鳴が響き渡る。
男子はというと何故か落胆している。
爽やかそうな方が野次を飛ばしてきた。
どう出るのかと、隣にいる翔陽くんを見つめると…
体育祭実行委員の子が持っていたマイクを取った翔陽くんは
小っ恥ずかしい言葉を叫んだ。
お気に入り500ありがとうございます♡
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!