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第1話

1. 始まりの昼下がり
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2026/04/09 08:00 更新
昼下がりの教室。窓際の席で、メテヲはぼんやりと外を眺めていた。

桜の花びらが、風に乗ってふわりと舞う。

カーテンの向こうから差し込む光の粒が、めめさんの髪に溶けていた。
メテヲ
…きれいだな…
メテヲの呟きは、誰にも聞こえないくらいの小さな声だった。

教室の中央で、彼女は笑っていた。

クラスの中心に、自然と人が集まる。

男女問わず好かれる彼女は、まるで春そのもののようだった。
ウパパロン
めめさんって、ほんとすごいよね
メテヲは軽く笑って答えた。
メテヲ
…うん、届かない光って、あんな感じ
彼女は1人で廊下を歩いていた。

メテヲは彼女の姿を、遠くから見ていた。

「好き」なんて無責任な言葉、言えたらどれだけ楽だろうか。

「ずっと一緒にいたい」なんて言うのも、なんだか違う気がする。
メテヲ
ねぇ、めめさ…
勇気を振り絞って声をかけようとした瞬間、別の声が割り込んだ。
Latte
めめさーん!明日カラオケ行こー!
めめんともり
え、いいよー!
彼女はただ、純粋に、柔らかく笑った。
メテヲ
……
言葉を飲み込んだ。

この手は、彼女には伸ばせない。

そう思った。

余裕なんかじゃない、臆病な心を隠すために、

メテヲは不器用に笑顔を貼り付ける。

誰もこの道にいなくてよかったな、

なんて思いながらその場を立ち去った。

きっと今は、うまく笑えないだろうから。
届かない光。

それは我ながら、的を射た表現だった。

近づきたいけれど、近づいたら壊れてしまいそう。

でもやっぱり…
メテヲ
…好き、だなぁ…

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