第2話

2. 昼休みの図書室
72
2026/04/11 01:00 更新
昼休み。

カーテンの奥から光が差し込む静寂の中、

彼はページをめくる音だけを響かせていた。
Latte
ねえ、この本どこにあるかわかる?
iemon
えっと…それなら…
iemon
3番の棚の真ん中の段なはずだけど、
Latte
案内してくれる?
iemon
えっ
そう言って彼女は、当たり前のように俺の袖を引っ張った。

そんなことだけで、心臓が跳ねる。
iemon
…(怖い…けど、可愛い…)
そんな思いが、胸のなかで混ざる。
Latte
ありがと、iemonさんこういうの得意そうだし
彼女は不意に、ふっと笑った。

そんな顔をみたのは、初めてだった。
Latte
本…読んでるの?
iemon
別に…静かな方が心地よくないですか
Latte
なんか、iemonさんって変わってるね
私はそう言いながら彼の隣に腰掛けた。
iemon
いいんですか、俺なんかといて
Latte
いーの、iemonさんだから一緒にいたいんだもん
言い切ってしまってから、

なんだか大胆なことを言ってしまった気がして、

視線を落とした。
iemon
…なんですか、それ
iemon
俺のこと好きみたいじゃないですか
Latte
…っ!?//
そういう顔もするんだ、と思った。

意地悪な顔。

いつも教室の隅にいる彼が、

こんな顔をするなんて。

そんなことだけで、心が揺れた。

プリ小説オーディオドラマ