普通よりもちょっと高そうなマンションへはいると
なんか、なんだかわからないけど
ダンボールの匂いみたいなのがした
エレベーターに乗り、階につくまでまつ。
ところで....
緊張で手汗でてきそう....てかこれ以上心臓が持たないッ!
そういいながら手をギュッと握ってきた
私の頬に手を当ててニヤニヤとからかいの笑顔をむけてくる。
もう、....幸せすぎて....ッ
そういって手をはなそうとするから
すかさず手をつかみまた頬にもってこさせる
推しの手....が自分の頬にある。
気持ち悪いかもしれないけど、一生このままでいい
凉、だと思えば今すぐひっぺがしたくなる
だけど、この人は、画面で見た人と同じ
凉とは違う。私の推しだもん。
凉は友達
シルクは推し
今は推しだから、幸せだから
ぜッッッッッッッたいはなさんッ((←雰囲気返せ
、....さすがに引いたか?....
あ、あれ?意外と、お後がよろしい?
幸せな時間は一瞬
目的の階につき、いよいよマサイ様の家のドアにつく。
ほっぺたをつままれ伸ばされる
ガチャ
あ、あってしまった。
しかもタイミングばぐってるって
せめてピンポン(インターホン)押してからでしょ
長い睫毛。高い鼻。
間違いない。
マサイ様だ。
素早くシルクの後ろに隠れた。
本物か??本物なのか?
間近に見たせいで目が失明しそうだ。
....まぶしすぎるッッ
美しすぎて嫌いです。
ちゃっかり肩をつかまれて無理やり引きずり込まれた。
力がえげつない....。
動画で見たこともあるし、力がすごいのはわかってたけど....
次元がもう、....
見たらダメだ。目が死ぬ。尊死する。
背中を軽く叩かれビックリして前を向いてしまった。
マサイ様だけではない。
モトキ様も
ダーマ様も
ンダホ様も
ザカオ様も
全員大集合。
ま、まってまって。一旦。
凉の後ろに隠れよう。
気まずい雰囲気が....
一瞬笑いに包まれるも、
すぐに気まずい雰囲気が戻ってくる。
フィッシャーズ様たちが部屋に戻っていくなか、
私は廊下で立ち止まった
ちょっと怖い。
正直、私はまだ高校生。
しかも女子生徒。
いくら親戚の凉がいるといっても、
つい先日にあったばかり。
しかも、は、....恥ずかすぎるッ///
だって私、美人だからって呼ばれたわけでしょ?
美人じゃねぇよ....どこをどっから見たらそうなんの
誰かと勘違いしてない?
え、そうなんじゃない?確かに小さい頃、凉っていう人はいたけど....全くの別人だったりして....
したら、めっちゃ気まずいじゃんッ....
なんやかんや考えていると
ちっちゃい頃のあたしの癖、知ってるってことは
やっぱり凉なんだ
もう、どうにでもなれ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。