深夜1時
私は自室のベッドの中で何かに取り憑かれたようにエゴサをするのが日課になっていた
私はBOYS||PLANETから誕生したALPHADRIVEONEというグループの唯一のヨジャメンバーとして8人の仲間と一緒にデビューした
ナムジャの中にヨジャ1人のグループは前代未聞で、簡単に受け入れられないことくらいオーディションに参加した時からずっと分かっていた
デビューメンバーとして選ばれた時、みんながあなたのなまえ(カタカナ推奨)が何を言われても俺たちは味方だよ、ずっと支えるよって言ってくれたから私はなんとか今日まで頑張ってこれた
でも私だってひとりの人間だ
自分が世間からどんなふうに思われてるのか気になってしまう
調べない方がいいに決まってる
そんなこと自分でも分かってる
それでも1度調べてしまったらおしまい
嫌でも目に入ってくる批判や罵倒が
私の心に深くに刺さって
大樹みたいにみるみる枝分かれをして
気づけば抜けなくなっていた
1度事務所に相談したこともあった
だけど事務所はそういうものに耐えるのが仕事だと言って何も対応してくれなかった
絶望した
これに一生耐え続けるしかないのかと思うと死にたくなった
それでもやっとの思いで掴んだデビューという夢を手放したくはなかったから死にものぐるいで食らいついてきた
メンバーには心配かけたくないし、私が我慢すればいいだけだから
ただそれだけだから
一睡もできずに体には疲労が蓄積していく一方
こんなの悪循環でしかないからやめなきゃいけない
でもスマホをスクロールする手が止まらない
みんなはさすがにもう寝てるよね
メンバーを起こさないように静かに部屋から出てキッチンに向かう
コップ1杯の水を飲むと、なんだかスッキリして頭の中が空っぽになった気がした
静かなリビングに私のため息だけが響く
自分1人だと思っていた空間に自分以外の声が響いて思わずビクッと反応してしまう
嘘だ
だっていつもより声が低いし、まだ瞼が重そう
ついさっきまで寝てた証拠だ
ゴヌは私に気を使ってああいう風に言ってくれたんだ
ゴヌは眠そうに目を擦ると、ソファに座った
自分の隣をポンポンと叩きながらそう呼ばれたから
私もゴヌの隣に座る
ゴヌはそれ以降何も話さない
ただずっと私の隣に座ってくれてるだけ
なぜかそれがすごく心地よくて
ゴヌの体温が横から伝わってくると安心できて
気づけば自分から話し始めてた
私知ってるんだよ
みんなが私への批判に私以上に悩んでること
気づいたら涙が溢れてた
1度あふれたらもう止まらない
ただ嗚咽を漏らしながら泣きわめくことしかできなかった
その時ゴヌが優しい声で、でもキッパリと言った
ゴヌの目にも気づいたら涙が溜まってて
その表情を見ると
本当に自分が愛されてるんだって思えた
その言葉にまた涙が溢れてしまった
その後はしばらくふたりでくっついて外を眺めてた
お互いがそばにいるのを確かめ合うように
ただ相手の体温を感じているだけの時間
ふたりで寝るには少し狭いソファに一緒に寝転がる
ゴヌは少し顔を赤らめながら嬉しそうにそう言って私を大きな身体で包み込んでくれた
そう言って抱きしめる力を少し強くするゴヌ
ふたりで笑いあったこの時間は
私の心の傷を一瞬で癒してくれた
geonwoo side_
その華奢な背中には大きすぎるものを背負う君の支えになりたかった
独りじゃないことを知って欲しかった
頼ることを覚えて欲しかった
今日あなたのなまえ(カタカナ推奨)の本音を聞けた
他の誰でもない
俺だけに話してくれたんだ
そんな事実に少しの優越感に浸りながらも俺がいちばん言いたかったことをあなたのなまえ(カタカナ推奨)に伝えた
俺の話を聞いたあなたのなまえ(カタカナ推奨)は俺たちとデビューできて良かったと言ってくれた
俺からするとその言葉が何よりも嬉しかった
その後のあなたのなまえ(カタカナ推奨)は普段の姿からは想像できないほど素直で、甘くて
いつもなら誘っても断るはずなのに一緒に寝ることを承諾してくれたし
なんならハグをねだってきた
可愛すぎるし最高の気分だけど
普段とのギャップにこっちが耐えれそうにない
この先あなたのなまえ(カタカナ推奨)への批判が0になることは現実的に考えて、ほぼ100%ないと思う
それでも俺たちができる限りあなたのなまえ(カタカナ推奨)に明るい世界を見せていきたい
願わくば君の未来が明るく、華やかなものでありますように
多くの人に愛されますように
俺があなたのなまえ(カタカナ推奨)のいちばん近くにいれますように
思ったよりも傲慢な願いに呆れる自分の小さな笑い声が静かな夜の宿舎に響いた
geonwoo side_ fin
大好きな人たちの声で目を覚ます
これ以上に幸せな朝が存在するのだろうか
私の横にはまだすやすやと気持ちよさそうに眠るゴヌがいる
声をかけてもなかなか目を開けてくれないゴヌ
ジュンソオッパがそう声をかけると
そう言って笑いながらゴヌが起きる
そう言うとゴヌは私の頭を撫でながら
と言ってくれた
その時マンネズふたりが限界に達したみたいで
騒がしいマンネズをなだめるのは大変だし少し面倒だけど
こうやってみんなで過ごす賑やかな日常が何よりも好きだったりするんだ
fin





















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。