第40話

第三十六話 幻想少女
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2024/01/30 15:35
響side
願蘇 響
願蘇 響
…………綺麗
人工的な橋がかかっている少し大きな池。
気分転換に、iemonさんからおすすめされた場所に来ていた。
あの後、椎名さんは蘭さんのところへ帰した。
「自分は要らない子」と思い続けて、幻聴が聞こえていた___
それが、あの態度の原因だったらしい。
願蘇 響
願蘇 響
……にしても、不思議なことを言うもんです
願蘇 響
願蘇 響
流歌さんが見つかったなんて……
そう簡単に見つかるはずがないのに。
それに、この森林界に来る意味だってない。
あの幻想で出てきた女性がここに居るなら分かるが……
奈樽 景菜
奈樽 景菜
…………あれ、響だ
願蘇 響
願蘇 響
景菜さん、助かってたんですか⁈
奈樽 景菜
奈樽 景菜
酷くない?
奈樽 景菜
奈樽 景菜
全く、急に居なくなるもんだからびっくりしたよ
願蘇 響
願蘇 響
あはは……こっちも大変だったんですからね?
願蘇 響
願蘇 響
椎名さんは洗脳されるわ、流歌さんが見つかったとか変なこと言われるわ……
奈樽 景菜
奈樽 景菜
…………あー、そういうことか
奈樽 景菜
奈樽 景菜
なんか冷たいなとは思ったけど……洗脳されてたんだね
願蘇 響
願蘇 響
………………
言えない。それは椎名さんの思い込みからの態度なのだと。
奈樽 景菜
奈樽 景菜
あ、そういえばさっき変な人に会ったんだ
願蘇 響
願蘇 響
……変な人?
奈樽 景菜
奈樽 景菜
そうそう、赤いリボンつけてて巫女服の人!
奈樽 景菜
奈樽 景菜
響にそっくりの見た目だったな〜
私そっくりの見た目。
景菜さんに関係する人。
それって、あの幻想の___
願蘇 響
願蘇 響
…………その人は、どこに?
奈樽 景菜
奈樽 景菜
え?なんか、神社に向かうとか言ってて……
奈樽 景菜
奈樽 景菜
その後は知らない
願蘇 響
願蘇 響
…………本当に、そうなんですか?
奈樽 景菜
奈樽 景菜
そうだよ、嘘言うと思う?
願蘇 響
願蘇 響
いえ、嘘じゃないなら良いんですが……
願蘇 響
願蘇 響
その……景菜さんの後ろに
これは幻想なのか、それとも本物か。
景菜さんが探してる仲間の一人が、こちらを笑顔で見つめてくる。
奈樽 景菜
奈樽 景菜
私の後ろ?誰も居ないよ
そう言って、景菜さんは軽く振り返る。
奈樽 景菜
奈樽 景菜
ほら、なーんもないよ
そう言って景菜さんが腕を広げる。
その腕は、私に似た者に貫通していた。
願蘇 響
願蘇 響
…………そう、ですか
願蘇 響
願蘇 響
私には……私に似た何かが見えてて
奈樽 景菜
奈樽 景菜
…………あぁ、その人?
奈樽 景菜
奈樽 景菜
その人なら……
奈樽 景菜
奈樽 景菜
今̴̛̠̀͢、҉̢̟̉͠響҉̡͕̘̬҇̃͗の̶̠͍̣̾͢͡後҉̤̊́͢͠ろ̴̬̣͊̿͢͝に̵̢͈̥̭̇͝居̴̡̛͓̪̋̀̈́る̸̡̮͐̐͡よ̵̲͇̞҇̉͢
振り返ると、私の後ろには誰も居なかった。
急なホラー展開
ここの確認おなしゃす

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