その告白に廉は言葉を失い、大きく胸を震わせる。
あなたを追い詰めたのは自分なのに、そんな自分をあなたは好きだと言ってくれる。
もうそれだけで、今までの苦労も失敗も、全て報われるような気がした。
後はハートの岩の間に埋めた物を探り当てるだけだ。
廉は持っていた木の棒を捨てて、あなたの同じように素手で地面を掘りだした。
────コツン……。
その時、あなたの指先に何かが触れる感触があった。さらに掘り進めると、地面の下から外国製のキャンディーの缶が出てくる。
廉はあなたに代わって缶を掘り出し、錆びついた蓋を力任せに開いた。
そして中に入っていたものをあなたの前で取り出してみせる。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!