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第1話

Prologue
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2025/05/08 07:15 更新


突然降った雨がアスファルトに静かに沁みていく。


私は傘もささずに歩いている。
きっと警察官時代の名残だろう。


あの頃は雨に打たれることなど気にならないほど忙しかった。
もう、警察を辞めて5年が経つ。
あなた
(今頃、どうしてるかな…)


あなた
彼はもう、私のことなんて覚えていないかもしれないな…


私のそんな独り言はアスファルトに静かに沁みていくかのように、誰にも聞かれずに消えていった。
あの日言えなかった想いも、さよならも
そして、"あの事件"のことも思い出しながら私は歩き出した。


『この恋に証拠なんていらない。』start▶︎▶︎

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