第7話

空に滲む色は無色透明*1💚💙
396
2024/04/12 15:15



先生さようならの設定をお借りしてもしもこうだったら、、、と虚妄を詰めた作品です!
ネタバレを含みますのでお気をつけください!













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阿部side

「先生〜さようなら!」












渡辺
はーい飯田、西野、さようなら!






阿部
先生さようなら!
渡辺
さようなら!って阿部!
ちょうどいいところに!
ちょっと仕事手伝ってくんねぇ?
阿部
え、なんで俺が?
今帰ろうとしてたんですけど
渡辺
まぁまぁそう言わず
これ運ぶの手伝ってよ






これは俺と先生の
生徒と先生という関係以上恋愛以下だったお話


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渡辺
ありがとう〜助かったわ
阿部
すごい量の絵ですね
渡辺
そうそう新入生向けに展示してたんだよね
それをそろそろ回収しろって言われてさ
渡辺
でもひとりじゃ運べないなぁ
ってところに救世主阿部が来たから良かったわ〜
学級委員長様々だわ
阿部
調子いいなぁ、、、



先生は俺と喋りながら絵を片付けていく




先生の作業を見ながら俺も手伝おうと絵の山に触れた時、





たくさんの絵の中に俺は空が書かれた美しい風景画を見つけた





空と言っても青空じゃない


ピンク、紫、赤、黄、オレンジ、そして少しの青



渡辺
その絵、気に入った?

ひとつの絵を見つめ続ける俺に先生が声をかける


阿部
はい、綺麗ですね
先生が書いたんですか?



渡辺
そう!
去年の秋に書いたんだ〜



こんなに綺麗な夕焼けは今まで見た事がなかった














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いつものように起きて、いつものように電車に乗り、いつものように2年C組の教室に入り、いつものように担任の田邑先生が喋る

渡辺
おはよう
今日の数学は田中先生がお休みのため自習になります
以上!
なにか連絡あるやついるか〜?




いつものように朝のホームルームを終える



そんな毎日が続くと思っていた
















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部活から帰ってきてリビングの机に母親からの

「仕事遅くなります!これでご飯を食べて欲しい!」


という手紙と2000円を見つけた



一瞬自分で何か作ることも考えたがやる気が起きず、近くにある牛丼屋でなにか買おうと思い2000円を持って家を出る


5分もしないうちに目当ての店にたどり着いた

そこでよく見る人影を見つけた






阿部
あれ、、、?
先生、、、、?



渡辺
え、阿部!?
なんで!?!?




阿部
家が近くなんです
夕飯を買いに来ました
先生はなんでここに、、、?
渡辺
そうなんだ阿部の家ここら辺なのか、、
渡辺
ここの向かいのアパートに住んでるんだよね
奥さんが今日帰るの遅いからなんか買っといてって、、、
あ!!!!

急に大声を上げて焦りだした先生




渡辺
待って待って阿部



阿部
え、先生奥さんいるんですか?



左手を見ると普段はつけていない指輪をつけていた




渡辺
ねぇ!!最悪なんだけど!!
こんな形でバレるとは思わなかった!!
阿部
いや、自分で思いっきり言ってたじゃないですか



先生のあまりの焦りように俺は思わず笑ってしまった




先生は人気だから結婚してると分かったら面倒臭いんだろうな






その後先生は口止め料として強めに断ったにも関わらず俺に牛丼を奢ってくれた




先生と一緒にお店を出ると西の空からあの絵と同じ夕焼けが消えかけていた










...to be continued

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