先生さようならの設定をお借りしてもしもこうだったら、、、と虚妄を詰めた作品です!
ネタバレを含みますのでお気をつけください!
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阿部side
「先生〜さようなら!」
これは俺と先生の
生徒と先生という関係以上恋愛以下だったお話
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先生は俺と喋りながら絵を片付けていく
先生の作業を見ながら俺も手伝おうと絵の山に触れた時、
たくさんの絵の中に俺は空が書かれた美しい風景画を見つけた
空と言っても青空じゃない
ピンク、紫、赤、黄、オレンジ、そして少しの青
ひとつの絵を見つめ続ける俺に先生が声をかける
こんなに綺麗な夕焼けは今まで見た事がなかった
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いつものように起きて、いつものように電車に乗り、いつものように2年C組の教室に入り、いつものように担任の田邑先生が喋る
いつものように朝のホームルームを終える
そんな毎日が続くと思っていた
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部活から帰ってきてリビングの机に母親からの
「仕事遅くなります!これでご飯を食べて欲しい!」
という手紙と2000円を見つけた
一瞬自分で何か作ることも考えたがやる気が起きず、近くにある牛丼屋でなにか買おうと思い2000円を持って家を出る
5分もしないうちに目当ての店にたどり着いた
そこでよく見る人影を見つけた
急に大声を上げて焦りだした先生
左手を見ると普段はつけていない指輪をつけていた
先生のあまりの焦りように俺は思わず笑ってしまった
先生は人気だから結婚してると分かったら面倒臭いんだろうな
その後先生は口止め料として強めに断ったにも関わらず俺に牛丼を奢ってくれた
先生と一緒にお店を出ると西の空からあの絵と同じ夕焼けが消えかけていた
...to be continued
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。