第5話

#4 アップデート完了
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2024/04/29 13:00
親の許可をもらった僕とショッピ君は、夕飯を食べてお風呂に入り、僕の部屋に向かっていた。
後鳥羽 柊
ここが僕の部屋だよ
入って…
ぐいっ バタンッ
急にショッピ君に腕を引っ張られ、部屋のドアに押し付けられた。
ショッピ
お前、ホント危機感ないよな
後鳥羽 柊
…え?
何言ってるんだ?危機感って、友達にそんな感情持つ必要ある?
ショッピ
友達になったばっかなんだから、もうちょっと疑心暗鬼になってよ
あ、もしかして…
後鳥羽 柊
やっぱ泊まるって言ったの迷惑だった?
ショッピ
………
え、なんで黙るの?
てか、なんで分かってくれないの?みたいな顔しないでよ。
ショッピ
はぁ、もういいよ。
明日俺用事あるし、早く寝よ
後鳥羽 柊
…うん…?
翌朝、ショッピ君は逃げるように僕の家を出た。
昨日の言葉ってどういう意味だったんだろ。
というか、1番聞きたかったこと聞くの忘れた…。
後鳥羽 柊
暇だな…宿題は終わってるし、散歩でもしようかな
僕は着替えて、財布とスマホだけを持って家を出た。
近くの公園の自販機で、飲み物を買っていた時だった。
チーノ
あれ?柊くんじゃん
後鳥羽 柊
あ、チーノさん…と
ロボロ
あ、どうも
ロボロです
ロボロさん…攻略対象かな?
背小さいけど、めちゃくちゃ可愛い…
天…なんでこんな紙つけてるんだろ。
ロボロ
柊くんやよね?
ショッピから聞いとるよ
後鳥羽 柊
あ、そうなんですね
改めまして、後鳥羽柊です。よろしくお願いします。
ショッピ君、僕の話するんだ…。
なんか意外だな。
チーノ
じゃあまた明日ね、バイバーイ
後鳥羽 柊
あ、うんまた明日
僕はあのまますぐに家に帰ってきた。
後鳥羽 柊
あ、ゲームから通知来てる。
通知内容はこうだった。
「アップデートが完了いたしました。
作者はゲームの内容が面白くないことに気づき、ゲームの内容を変えさせて頂きました。
新機能も追加しましたので、どうぞお楽しみください。」
後鳥羽 柊
え…内容変わったの?
どんな内容かも書かれていない。
自分で考えろってことか…。
新機能の内容も書かれてないし、ダメだなこのゲーム。
後鳥羽 柊
明日が怖いわ…
僕はこの時、この嫌な予感が当たるなんて、
思いもしなかった。

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