-病院へ行く日-
ぼそぼそ言いつつ支度をした
⬆服です
気づけばもう暑くなってきて
時間の流れの速さを感じた
-病院-
カラン🔔
病院へ入ると すぐに挨拶してくれた
いつもの受付の人
患者さんが来た瞬間どの人格なのか判断しているらしい
例えば、、家出る時に別人格だったら いつもと服が違う
人格ごとに服の好みやサイズ感、ジャンルが違う
病院に着いた時には人格が変わっていても
ある程度 交代頻度が分かるらしい
受付にあるパソコンには患者さんの顔写真、
その人の こと細かい情報があるらしい
普段は温厚な人でも別人格さんはキレやすい性格だったりと
周りの患者さんにも配慮をしてくれている
私は言われた通り 椅子に座り雑誌を読んでいた
数分経ったくらいだろうか、、
奥の方の部屋から怒鳴り声が聞こえてきた
怒りながら出口の方へと向かう患者さん
凄く優しそうな顔をしている人だったから
尚更怖く感じた
突然頭を抑え屈んだ
多分交代なんだろう
やっぱり普段とは全然違う人格さんなんだ
そう思いながら少しばかり心配した
「すみません」そう言いながら 他の患者さんに謝っていた
しょうがない事だ
抑えられないものは抑えられない
少し怖かったけど 少なくともここに居る人達は
誰も "迷惑" だとも "謝れ" だとも思っていない
呼ばれる時は大体苗字に番号
主人格だと名前呼ばれただけで分かるが
別人格さんだと名前がそれぞれある為
自分だと思わない
だから番号も言ってくれる
とても親切だと改めて思う
ちょっと長くなりそうなので切ります!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。