第4話

四 願いを叶えしは神の目こそ知る
158
2024/05/30 22:15
雷電
雷電
っ!
(なまえ)
あなた
どうしたの雷電?
雷電
雷電
神の目から何か強い力を
感じるのです。
(なまえ)
あなた
神の目?
雷電
雷電
腰に付けた宝石のような物…
これが私の神の目です。
(なまえ)
あなた
わぁ…綺麗


八重神子
八重神子
『汝よ、願った主人との出会いは
できたかの?』
雷電
雷電
神子⁉︎
(なまえ)
あなた
神の目から声が聴こえる…
八重神子
八重神子
『神の目がしじゃが、お主は主人と
出会えたようで何よりじゃ』
雷電
雷電
神子…何の用ですか?
八重神子
八重神子
『話せば長くなることよ、
単刀直入に言わせてもらおう』
雷電
雷電
えぇ、







 
      『今すぐにでも稲妻に戻るのじゃ』






雷電
雷電
えっ?




2人とも動かない。動けない。


雷電
雷電
何故です?私はこちらの世界へと
八重神子
八重神子
『実は汝の願いを叶える際に、誤った
願い方をしてしまったみたいでの、』
八重神子
八重神子
『雷電影だけをそちらの世界へ転送
しようとしたのじゃが、雷電将軍も
そちらの世界に行ってしまった。』
雷電
雷電
つまり_
雷電
雷電
稲妻を導き守る者が居ないと
言うのですね?
八重神子
八重神子
『そう言うことじゃ。一月ならば
其方の存在は隠し通せるが…一月も
居なくなれば怪しまれる…それが妾に
とっても汝にとっても難しい事じゃ』
(なまえ)
あなた
なら、転送した神子さんが
元に戻せば…
八重神子
八重神子
『それが、どうすれば戻るのか
分からないのじゃ。』
雷電
雷電
それならばこちらの世界で稲妻に、
元の世界に戻る方法を探した方が
手っ取り早いでしょう。
八重神子
八重神子
『と言うわけなのじゃ。せっかくの
出会の直後にこんな知らせをしてしまい
申し訳ないとは思うが、これも永遠の国
稲妻の為なのじゃ。許してくれ』
(なまえ)
あなた
…雷電とせっかく話せたのに、
八重神子
八重神子
『じゃがの、妾は主人である其方と
雷電影と雷電将軍が楽しめる生活を
望んであるのじゃ。』
八重神子
八重神子
『帰る方法は見つけて欲しい。じゃが
そちらの世界では精一杯楽しんでほしい。』
雷電
雷電
神子…
八重神子
八重神子
『帰って来たらそちらの世界で書いた
日記でも見せてくれ。それを妾は
楽しみにとっておくとしよう。』
八重神子
八重神子
『無事に帰れることを、願いが叶うことを、
新たな者と幸せな生活をすることを、
心から願っておくとしよう』
雷電
雷電
えぇ。ありがとう神子
八重神子
八重神子
『主人の名は何と言うのじゃ?』
(なまえ)
あなた
あなたですけど…
八重神子
八重神子
『珍しい名前じゃの、将軍様を
よろしく頼むぞ?』
(なまえ)
あなた
…はい。
雷電
雷電
つまり、多くとも私はこの世界には
残り一月しかいられません。
(なまえ)
あなた
国の人たちのためにも急がないとね、
雷電
雷電
けれどせっかくのことなのですから
楽しみたいものです。
(なまえ)
あなた
…そうだね


残り一月の永遠なんて無い異世界転生生活。


不安なのはあなたを守れるか、ただそれだけ。
雷電
雷電
あなた、
(なまえ)
あなた
何、雷電?
雷電
雷電
私は主人である貴女を守るために貴女の
夜叉としてこの世界にやって来ました。
雷電
雷電
貴女が命ずるのであればこの無相の
一太刀は貴女の敵対する者に使いましょう。
雷電
雷電
なので、作り物である私のことは
其方の“刀“だと思い殺意を込めて
振るうと良い。

雷電
雷電
けれど神である私のことは、貴女と
同じように人間としてみてほしい。
雷電
雷電
ただそばに置くだけでも良い。だから
消して私のことは見捨てないでください。
(なまえ)
あなた
…そんなことしないよ。
雷電
雷電
えっ?
(なまえ)
あなた
雷電は雷電ででしかないけど、それでも
私は昔から雷電の事は消して道具として
武器として見たことはなかった。
(なまえ)
あなた
こちらこそ、
ずっとそばにいてね。雷電
雷電
雷電
…えぇ、お任せください。
我が主人、私のあなた。

プリ小説オーディオドラマ