あなたside
照と深澤さんと食事に行く日の朝
照からいつものようにLINEが来てた。
LINE
おはよう。
夜のことまた決まったら連絡する
あと今日はスカート禁止ね!
なんの心配してんのって思うけど
そんなところも可愛い。
私は素直に言うことを聞いて
今日はパンツで出かけることにした。
夕方緊張しながら待ち合わせ場所に向かう。
少し早くついてしまったので照たちが来るのを待っていると
少し遠くから名前を呼ばれた。
そっちを見ると照がいて手を振る。
そういえばこうやって待ち合わせするの初めてだな。
背の高い照は人が多い中で見ても目立つな。
深澤さんに会釈するとすぐに話しかけてくれた。
イメージ通りすごくフレンドリーな人で
すぐに緊張が溶けて楽しくお話しできた。
お店に入ってからも深澤さんはその調子で話し続けていて
照もそれに楽しそうに反応している。
本当に仲がいいんだなって思った。
深澤さんが言うには照はとにかくいいやつらしい。
私はまだ出会ったばっかりで2人の仲に比べると全然浅いと思うけど
それでも大好きな人が褒められるのは嬉しかった。
少しして照がお手洗いに立ち深澤さんと2人きりになった。
深澤さんはこれまでのおちゃらけた雰囲気と変わって真剣なでも優しい顔をして話し出した。
私が何か照のためにできることがあるかは
わからないけど
私といる時間が照の癒しの時間になって欲しいと思うし
深澤さんから見てそう見えてるということは本当にすごく嬉しかった。
照が帰ってきてからはお調子者な深澤さんに戻っていてまたみんなで楽しく過ごした。
3人で駅へ向かいそこで深澤さんと別れ
照と電車に乗って帰る。
初めて一緒に電車に乗ったな。
照は私を人混みから庇うように壁側に立たせて
向かい合って立ってくれていた。
電車が揺れるたび照の体が近くてドキドキする。
ずっと足元を見ていた私に
照は小声で話しかけてくる。
改まってそう言われると照れるし
照の余裕な感じが悔しくなって
照の腕を軽く叩いた。
照だって私が照れてるって分かってて
わざとそうやって言ってくる。
そんな調子で最寄駅に着いて私の家に向かって歩き出した
駅前の人通りの多い道を抜けて
住宅街に入ると照は私の手を握った。
照の方を見ると嬉しそうに笑っていて
こちらも嬉しい気持ちになる。
照れ隠しで少しふざけて返すと
俺本気で言ってるんですけど!って
照は口を尖らせて拗ねた顔をしていた。
私の前ではどこまでも素直でいてくれていてすごく嬉しい。
あっという間に家の前まで着いた。
照は優しく笑って私の頭をぽんぽんとする。
そして私たちは部屋に入っていった。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。