一通り石について調べたが、どうやら石に取り憑ける以外今の所使い道がわからない
石に取り憑いてる間はあらゆるものに触れることができないらしい
ジョルノ以外は、カフェの中やらどこやら行ってしまった
十分後には帰ってこいよとは言ったものの帰ってこなかったらどうしようかな
いや別にいなくなっても構わんか
隣で軍人のように足を肩幅まで広げ立っているジョルノを見やりながらそう考えた
…ジョルノがいるからみんな戻ってくるんじゃないかな?
露伴にお金がないと嘆くと、
少し躊躇ってるアタシに露伴は封筒を差し出してきた
首を傾げてその封筒を持つと、なかに紙のようなものあることに気づく
軽く十万は入ってるんじゃないだろうか
息を飲み露伴の方を見る
互いの視線が宙で絡み合った
リアリティが命
そんな言葉が口癖の露伴は真剣にありえない金額を提示してきた
実際に成仏した後に話すだけじゃ本人は納得しないんだろうな
そう言って手を差し出してきた
今まではお金に困らず生きていた
というか欲しいものもないし、生活費は両親が払ってくれたから
でも今は違う
喉から手が出るほどお金が欲しい
今日の晩飯ですら食う当てがないから
差し伸べてきた手を無視をする
まだ、信用ができない
チラリと隣を見ながらアタシは考えた
ジョルノを遠さげたいな、と
鋭い勘を持っているジョルノは他のジョジョ達と比べて随分疑い深い
…気を付けないと
ジョルノが三歩後ろ下がって背を向け歩き出した
きちんと植えられた植物の曲がり角を曲がったのを見送ってから、露伴の方を向く
その様子を見て露伴は片眉を上げており「ひょっとして彼らに何か隠してるのか?」と言ってるようだ
その様子を無視して条件を提示する
彼は相変わらず手を差し出したまま
手を取るのはまだ早い
フンと鼻で笑って返事をまつ
ニコッと社交的な笑みを作って手を取った
パンと小気味いい音が鳴る
気がつくと横にジョセフが立っていて、握手しているアタシを見て首を傾げていた
思わず露伴の手を離してしまった
全く気が付かなかった…と驚きながらも無視をする
空いた片手でポケットに突っ込み先ほど貰った味気ない封筒とはまた違う、観賞用のために作られたであろう綺麗な封筒を取り出し机の上に置いた
ニコリと笑って中を見るよう促す
封筒を露伴は怪訝そうな顔をしたが、それは中身を見た瞬間吹っ飛んだ
驚いた後交互にアタシと中にあるチケットを見ていた
ふふん、驚いた顔を見れたなら安いものよ
早口気味に捲し立てる露伴
どうやらお気に召したらしい
それにそいなるのも無理はない、たとえ総理大臣ですら鑑賞は不可に近いあの超有名音楽コンクールへのチケットだ
まだ興奮が冷めてきってない露伴に背を向け、ジョジョ達と歩き出した












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。