パチリ
目を開けるといつものベッド。
昨日はたしか...
起き上がろうとしたが、頭に激痛がはしって倒れてしまった。
彼が扉を開けて入ってきた。
彼には凄く迷惑をかけてしまった。
彼は私のところまで歩いてきて私に言った。
彼は昨日と同じ落ち着いたやさしい口調だった。
何故そんなにやさしくしてくれるのだろうか。私は今まで_
.
──────回想─────
ほとんどのクラスメイトが話しかけてくれて。
「ユキさんこれ好きでしょ」
「今度ユキさんの好きな水族館へ行きませんか?」
でも...裏では
「国のお偉いさんだからって何でこんな気を使わなきゃならないのよ」
「¨しょうがないよ¨私達が悪いことを少しでもしたら何されるか分からないし。」
悪口を聞いてしまったときに慰めてくれていたユメも___
「あんたの家族人殺しなんでしょ‼近寄らないで‼」
なんて言われてしまった。
私にはもうやさしさなんて似合わないと思っていたのに___
何でやさしくしてくれるの______?














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!