スノーリア王国。
それは、世界で一番の近代王国。
その技術力は世界でも圧倒的に高く、誰一人知らない者はいないー。
だが、
そんな王国で一人の生意気で我儘な令嬢がいたー。
スノーリア王国 朝ー
メイドが持って来た服は、宝石が入っていて、あまり手に入らない生地で作られているドレスだった。
ドレス、、、
私はドレスが大嫌い。
多分、選んだのお父様とお母様ね。
やっぱり。
ドレスは自慢しているみたいで嫌だし、動きにくい。
メイドは慌てて部屋から出ていった。
私はあなたの前世の下の名前(カタカナ)・アルーシャ。
18才。
私のお父様はこの近代王国、スノーリアの国王。
だから「アルーシャ家」は誰一人知らない者はいない。
私はもう少しで学園を卒業する。
卒業すると、次には婚約者を見つけないといけない。
私にとっては地獄のようなものだわ。
結婚も嫌だし、それに政略結婚はもっと嫌。
私に近づいてくる男といったら、
顔目当てとか、お金目当てとか、そういうのばっかり。
だから嫌なのよ。
私は無駄に広い更衣室へ入り、着替える。
私の通っている学校は私服。
学校の生徒は自分が一番のお金持ちと自慢するように派手な格好で来るから
見るのにも疲れる。

↑こんな感じです。(あなたの前世の下の名前(カタカナ)の服)
私は派手なのは嫌いだから、いつも普通の服で通っているけど、
生徒は、地味だねって笑いながら言ってくる。
そして、そのあとは服を自慢する。
まるで、自分の方がお金持ちだと言っているみたいに。
でも私が一言発言したら、
生意気とかたくさん言われたわ。
だって私の方がお金持ってるのよ?仕方ないじゃない。
でも自慢はしたくないから、私がアルーシャ家だとは言っていない。
この学園長に許可をもらって、あなたの前世の下の名前(カタカナ)・アルーシャではなく、あなたの前世の下の名前(カタカナ)・ルーシラムという名前で過ごしている。
変えようか迷ってるけど、
時間も考えたら間に合わなそうだし、
やめておくわ、。
コンコン
私は部屋を出てメイドに着いていく。
私とメイドの足跡だけが響く。
この床の音もうるさくて大嫌い。
なにかカーペットとかあったら良いのに。
このヒールも長く履いてるから足が痛いわ。
この靴も大嫌い。
ガチャッ
その音で無駄に大きいドアが開く。
違うメイドに従って私は椅子に座る。
いつもよりこの静寂が多い。
まぁ、お父様とお母様がいないから。
なぜか。
それは、今日から遠いところへ出張だから。
だからしばらく帰ってこない。
そんなことを考えていると、ご飯が運ばれてくる。
お皿の上には見るからに油がたっぷりありそうな肉料理が。
メイドが慌ててキッチンへ。
でも仕方ないじゃない。朝から油のたくさんあるものを食べるのよ?
そんなの嫌。それに、いつもあんなに普通にしてって言っているのに。
毎朝毎朝ずっと上品なものだけ。
朝は焼いた魚とお米、栄養たっぷりのサラダ、そしてスープが食べたいのに。
お父様とお母様に言ったら、
って言われてるから我慢して食べてる。
でもいない時は内緒で頼んで作ってもらってるわ。
今日はもっと酷い。
今までこんな油の多い料理、朝から食べたことないわ。
そう頭の中で愚痴を言っていると、
奥からメイドが走って来た。
私はその肉をナイフで小さく切り、食べる。
噛むたびにその油が出てくる。
最悪。一瞬で胸がいっぱいなる。
私は時間をかけてお皿の上の料理を食べきった。
ナイフとフォークを置き、椅子から立ち上がる。
私はそう言って、いつも通り学校へ行く準備をする
"はずだった"
カチャンッ
フォークが床に落ちた瞬間ー。
私は苦しみながら床に倒れる。
それに、息がどんどんしづらくなる。
それに、体中が、、
痛い、!
私は周りにいるメイド達に助けを求める。
私が見た光景は、
メイド達が私を侮辱する目で見ていた。
そうよ、
私が誰かに殺されたってことをお父様とお母様が知ったらお怒りどころじゃないわ、
処刑かもじゃなくて、処刑確定よ、!
まさか、!
私はなんて不幸なんだろう。
メイドの言葉を聞いた瞬間、
体中がもっと痛くなる。
息も苦しくなる。
メイドは私が生意気とか我儘とか言っていたけど、
私はそう思ってない。
ただ本当のことを言ってるだけ。
本当のことを言っただけなのに、避けるのよ?
そっちの方が苦しいわ。
あぁ、もう息ができない、、
私、もう死ぬんだわ、、
頭の中が"痛い"で埋まるぐらい。
苦しみながら死ぬってこんな感じなのね、
生きている間は想像できなかった
痛み、苦しみ、
想像以上ね、
早く、楽になりたいわ、
私は目を閉じた。
あなたの前世の下の名前(カタカナ)・アルーシャはその後、中毒死として処理された。
容疑をかけられたのは、メイドの思惑通り、
料理人。
料理人は否定をしたが、それはアルーシャ家や国民達には届くことなく、処刑と判断された。
私、死んだのかしら。
この感覚、多分死んだわね。
さっきまで苦しかったのが、今は苦しくない。
これが死んだ後の感覚なのね。
目を閉じているから、周りがどうなっているのか分からないわ。
もしかしたら、目を開けた時地獄かも。
メイドのあの目。
そんなに恨んでたんなら私は地獄確定ね。
私はそれを覚悟して目を開ける。
記念すべき一話です!
ちょっと、長くなっちゃった気がしますが許してください!
二話もお楽しみに!
2026.2.8.修正いたしました。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。