第27話

君の知っている空の青さを知りたいから
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2023/02/06 10:23 更新





黒尾先輩がいない










そんな信じられない事実を抱えたまま数日がすぎた











葬儀なども終わって
1人で家に帰る









春を告げる風が
制服のスカートから出た足を撫でる









































































黒尾先輩が死んだ

































悲しい
苦しい
どうにかなる



そう思って胸が締め付けられるのに



涙は出なかった





























まだ信じられないから。




そこの角から
『あなたちゃん!』
って言って飛び出してそうだから。










寝癖を気にして鏡を見てそうだから。



















私を探してくれてるんじゃないかって
そう思ってしまうから。















































































ーポツポツ




















ーザァァァァ




















(なまえ)
あなた
雨、、、
























黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
『相合傘でもしちゃう??』




























でも、今の私には

思い出の中にしか黒尾先輩は居ない










傘を貸してくれた
私のために怒ってくれた
いつだって、私の味方でいてくれた







そんな黒尾先輩は
かけがえのない私の1部だった






























それなのに。
 



















冷たい雨が私を侵食する




















風邪をひいたって
くしゃみをしたって
もう、二度と

















会えないのに。








































そうだ、
会えないんだ。
 
























(なまえ)
あなた
っ、、
(なまえ)
あなた
ぅぅぅ、、






















今更泣いたって
どうしようもないのに。























会いに来て





もう一度



























あなたに触れさせて。


























溢れ出す感情は
涙になって私の中から飛び出す





































あなたを探している私を
もう一度
抱きしめて。





















































青く滲んだあなたとの思い出を
いつまでも、
いつまでも忘れられないのは

























きっと、私が
あの日々をもう一度






















求めているから。





























































雨は容赦なく私をうちつける













黒尾先輩
私が、おばあちゃんになるまで
シワシワになるまで。






あなたの事を忘れない
 























だから、
いつか私に教えてくださいね

























あなたの知っている空の青さを。





















『君の知っている空の青さを知りたいから』
END






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