ここは総本山学園。
主に人間の通う学園だが、近年沼の学生も増えているんだとか。
今日はそんな総本山学園の入学式。
どんな子達が来ているのか、一緒に覗いてみ__
ダンッッ!!!!!
…パチパチ……
…見つかったら殺されそうだが、一旦一緒に覗いてみよう。
新入生代表の言葉を適当に聞き流しながら考えているのはシグキンという沼。
興味がないから聞き流す、というより先程の生徒会長の発言を理解するのに脳を使っているため聞く暇がない、というのが正しい。
ちなみに先程爆音で歓迎の言葉を締めた生徒会長は太陽。現在は後ろで椅子に座りふんぞり返っている。
そのアナウンスが耳に入り、シグキンは慌てて立ち上がる。歌詞なんて覚えていないが口パクすれば大丈夫だろうという安易な考えを脳に巡らせながら姿勢を正した。
…校歌斉唱が終わり、閉式の言葉も終わり、そのまま入学式は終わった。
入学式という一大イベントが終わったことで少しだけ混沌の渦に叩き落された総本山学園はまた元の安寧さを取り戻していく…
そんなわけがなかった。
沼がいる限り、この学校はいつまでも騒がしいままなのである。
※あとがき 読まなくても可













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!