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第16話

# 013 .
99
2026/04/05 03:00 更新




 その日、私は部屋に帰って
 枕に顔をうずめてジタバタしていた。

 何時間も前のことなのに、
 心臓がまだうるさい。






中島あなた
 あーーーもう!! 


 そう、枕に向かって叫んだ瞬間
 スマホがぴこん、と通知音を鳴らす。

 私はがばっと飛び起きた。

 スマホの画面には『上鳴』

 心臓がまたどくん、とはねて
 私は震える手でアプリを開いた。




        <      上鳴                         🔍 📞 三





でんき
 ねー中島 
あなた
 んーなに? 
                                        23:12 既読 
でんき
 デートの日映画みたいんだけど 
あなた
 えー!!めっちゃいい! 
あなた
 あり!!! 
                                         23:13 既読 👍
でんき
 俺気になってるホラー映画あるんだけどさ 
でんき
 中島ホラーいける?? 







 なんとデートの内容についてだった。
 また心臓がどくどくと音を立てて
 私の体が嫌なくらい熱くなる。

 


中島あなた
 ホラー、かあ 



 ぽつりとつぶやいた私の声は
 一人の部屋にすう、と消えていく。

 以前ホラー映画を見たときに
 しばらくの間怖くて眠れなくなった経験がある。

 でも、上鳴が言うなら。







あなた
 いーよ行こ 
                                         23:21 既読
でんき
 まじで!!超うれしいんだけど 
でんき
 ほんと楽しみにしてる 
でんき
 ありがとう!!れ!! 





 返信をしている彼の顔がたやすく思い浮かぶ。
 
 こんなによろこんでくれるなら、
 もう覚悟を決めるしかないじゃないか。

 私はデートの日まで、
 できるだけ怖さを感じないように
 毎日癒される動画を見て寝ることにした。

 
 デートまで、あと3日。






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