ヒールの鋭い音を響かせながら 、
病院の白い廊下を歩いていた 。
「患者さんのために、最善を尽くさないと。」
心の中で、この言葉が常に響いていた。
「これでいいのか? 本当に大丈夫なのか?」
何度も自分に問いかけた 。
豊中 「 アナフィラキシーだって ? 」
救急の長い廊下には一台のストレッチャーに
男性が横たわっていた 。
救急隊 「 スズメバチに刺され 、発見から30分経過 しています 。 」
豊中 「 分かりました 、 すぐに気管挿管するよー ! 」
看護師 「 はい ! 」
「 1、2、3 、! 」 と声を合わせて
患者を移動させ 、 すぐにモニターに繋いだ 。
豊中 「 気管挿管お願い 、 峯田さん分かりますかー ? お身体触りますよー ? 」
―――
豊中 「 瀬野さーん 、アドレナリンシリンジ 。 」
瀬野 「 アドレナリンです 」
救急隊 「 ストレッチャー入ります ! 同じくスズメバチに刺されてアナフィラキシーを起こしています、意識は鮮明 」
豊中 「 瀬野さん ステロイドもお願い 」
すもう片方からは
「 こっちアドレナリンお願いします! 」
と声が上がった 。
瀬野 「 はい 、 葵 、手伝え !! 」
葵 「 はい 」
瀬野 「 そっち頼んだ 。 」
豊中 「 薬剤師さん 、 記録とって ! 」
葵 「 はい 、 」
一方 、 新人の相原を連れて
販田が初療室に向かっていた 。
豊中 「 心停止 ... 心マお願い ! 」
相原 「 こんな所にも 薬剤師がいるんですか ... ? 」
販田 「 心臓マッサージはかなり 、体力がいるから 。 数分おきに交代でやるのよ 、 もちろん薬剤師も例外じゃない 。 」
豊中 「 パルスチェックして、 」
看護師 「 まだ脈拍触れません! 」
豊中 「 次のアドレナリンいって 」
全く効き目が無いアドレナリンに
豊中は頭を悩ませていた 。
葵 「 先生グルカゴンお願いします ... βブロッカー服用の可能性があります ! 」
全員が見守る中 、患者の心拍は
再開した 。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。