どうも。登雲学園1年のぽんたこです
数日前に生徒会からの収集があってから、異能者男子1年ズで行動することが多くなった
まあもともとそらかぜさんと俺は入学式でいろいろあって知り合ってたし、そらかぜさんとホルンさんもしれっと仲良くなってた。そんでもってすたいるさんはもともと明るい人だったのかいつの間にか俺たちの輪の中にいた。すごい。
で、いつものように4人で話していたところ、ほぼ肝試しと言ってもおかしくないイベントのフラグが立ってしまった。確かに歴史ある学園だとは聞いていたけど、開かずの間とかそんなところで歴史を感じたくない。
旧館とは、昔使われていたという教会のような場所のことだ。長年放置されたせいで今ではかなりボロボロで、入学式の日に担任から近づくなよ、と言われたのは記憶に新しい。
拒否権ないのか
で、今に至る。
暗い廊下と反響する足音。なぜかはわからないがここにきてすぐ懐中電灯がつかなくなってしまったので、今はすたいるさんが持っていたろうそくで明かりを確保している。懐中電灯つかなくなった時点でとっとと帰りたかった。むり。おれおうちかえる!!
すたいるさんのろうそくは一本しかなかったのでそれで四人固まって進んでるんだけど、少し離れるとすぐに視界が真っ暗になるから困る。すたいるさんは割と平気そうだし、そらかぜさんはすたいるさんの視界に虫が入らないように異能を使って虫を軽く避けてる。風で吹き飛ばしてるのほうが正しいかもしれない。ホルンは…何かを考えこんでいる。
なんか普通の調子で会話してるけど状況がホラーすぎるよ、こわいよおれ
いつになく真剣なトーン。とりあえず言われた通りに口と鼻を手で覆った。
すたいるさんからろうそくを受け取ったホルンは、右側にあった、傷だらけの扉を開けた。
むわり、と広がる煙。ホルンさん以外は少し後ずさってしまう。中央に、古びた小さな木箱。その延長線上、視線をあげた先には振り子の止まった大時計が佇んでいた。
ホルンさんが迷いなく木箱を開ける。中から出てきたのは、某魔法少女アニメで見たことのあるような手のひらサイズの宝石だった。
ホルンさんはそれについた埃を少し払うと、迷いなく口の中に放り込んだ。
え????
こちらの驚きも気にせずボリボリとそれをかみ砕く彼。顎の力どうなってんだ。
ホルンさんはそのまま、ごくん、とそれを飲み込んだ。
顔をしかめてつぶやく彼。ちょっと待て
若干引いてるそらかぜさん。かくいう俺もちょっと引いてる。でも多分これは突っ込んじゃいけないやつだ。
ふと声が聞こえて顔をあげると、すたいるさんが青ざめた顔で何かを指さしていた。
すたいるさんが指していたのは、
ゆったりと振り子を揺らす、大時計だった。

















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!