コナンと平次、それからあなたの下の名前はそれぞれバイクに乗ってカドクラが宿泊するホテルへと向かっていた
(↑コナンは平次と、あなたの下の名前は自分のバイクで)
バイクの後ろには小五郎、西村警部、川添を乗せた車が走っている
そんな話をしながら移動していると
平次とあなたの下の名前はフロントタイヤを高々と浮かせてクルリと方向転換をすると、車の間を突っ切ってキッドを追いかけた
斧江邸の収蔵庫では、拓三が
『キッドが刀を?そうか…』
怪盗キッドがカドクラから刀を盗んだという情報を聞いて、拓三はニヤリと笑みを浮かべた
ハンググライダーで港まで来たキッドは、停泊している小型漁船に乗り込み刀に向かって呟いた
この時壁にもたれ掛かっていたキッドのシルクハットに刀が刺さった
シルクハットから刀が抜かれたと思ったら、反対側、天井と刃が飛び出した
危険を感じたキッドは船の扉を蹴り外へ出た
ゆらゆらと立っていた人物は、古めかしい軍服の上に外套を羽織り狐の面をしていた
シュッ!
攻撃をかわされてはかわし、逃げるを繰り返しているとキッドが刀を落としてしまった
シャキッン
キッドの胸元には10文字に裂けていた
狐の面をした人物が、大きく振りかぶり再びとびかってきた
カキッッン
振り下ろされた刀がキッドの目の前で誰かが受け止めた
それはあなたの下の名前だった
キッドが落とした刀
右手に持ちかえ刀を素早く抜く
が、抜けたのは柄だけだった
あなたの下の名前が慌てていると
両者は互いの刀を受け止めてはクグッと押し合い、同時に離れる。そしてすぐに刀を打ち合う
キッドが狐の人物にトランプ銃を向けるも動きが激しすぎて狙いが定まらない
コナンがサッカーボールを蹴ると、列車に当たり狐の人物に当たった
あなたの下の名前は体制を崩した狐面に切りかかった
カキッッッン!!!
片膝を着いた狐面はあなたの下の名前の背後にいるキッドがトランプ銃を向けているのに気が付き、不利を察知し走り出す
狐面は列車の屋根に上ると、列車の向こうへと姿を消した
コナンは落ちていた脇差しを拾い声をかける
コナンがキッドに訪ねる
列車のドアをキッドが開けあなたの下の名前のまえへやってきた
スッ(あなたの下の名前の髪をさわる)
キッドが手の平にキスをした
ドン!
キッドがあなたの下の名前に壁ドンをした
平次があなたの下の名前とキッドを離し、あなたの下の名前の肩を引き身を寄せた
先に船に入ったキッドはあなたの下の名前に向かって手を差し伸べたが…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。