席替えして、1週間が経った。
結奈は席替えする時から気になっていたことがあった。
それは
早速聞いてみることにした。
✽+†+✽――✽+†+✽――✽+†+✽――
20分休み。
2人は机に寝そべり、だらーんとしていた。
真田はそう言って、起き上がった。
それから、フーッと息を吐いた。
結奈はがっかりした。
二人とも、少し黙った。
しばらくしてから、真田が「あっ」と声を上げた。
結奈は真田の方を勢いよく向いて、目を輝かせた。
キーンコーンカーンコーン。
チャイムが鳴って、授業が始まった。
結奈が今思っていること。
それは
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!