胡蝶カナエが花柱に就任したという知らせを受けたのは、月柱となってから一ヶ月後のことだった。
嬉しいニュースに、私は迷わず蝶屋敷へ向かうことにした。お祝いを兼ねて、久しぶりに胡蝶姉妹に会いたかったのだ。
鎹鴉に手紙を託し、訪問の旨を伝えると、すぐに「ぜひお越しください」という返事が届いた。カナエらしい丁寧で温かい文面に、私は思わず微笑んでしまった。
蝶屋敷は以前と変わらず美しく、庭には色とりどりの花が咲き誇っている。特に藤の花が見事に咲いていて、その紫の美しさに思わず見とれてしまった。
玄関から飛び出してきたのは、蝶の髪飾りを付けたしのぶだった。以前より少し大人びた雰囲気を纏っているが、その人懐っこい笑顔は変わらない。
しのぶの瞳がきらきらと輝いている。姉への誇らしさと愛情が溢れていて、見ているだけでこちらも嬉しくなってくる。
しのぶに手を引かれて屋敷の中に入ると、そこにはカナエが優雅に立っていた。花柱の羽織を纏った彼女は、以前にも増して美しく、そして威厳に満ちている。
カナエが深々と頭を下げる。
私は笑いながら手を差し出す。
カナエが嬉しそうに微笑む。
居間に通されると、美味しいお茶と和菓子が用意されていた。久しぶりの再会に、私たちは話が尽きなかった。
カナエが尋ねる。
カナエが憧れるような表情を見せる。
しのぶが興奮気味に割り込んできた。
しのぶの瞳がきらりと光る。
私は驚きで言葉を失った。鬼を殺す毒——それは革命的な発明だった。
しのぶが誇らしげに胸を張る。
私は心配になって尋ねる。
カナエが安心させるように言う。
しのぶが少し照れながら続ける。
私は驚いて立ち上がった。
カナエが微笑みながら答える。
しのぶが拗ねたような表情を見せる。
カナエが困ったような顔をする。
私は興味深く尋ねる。
しのぶが思い出すように話す。
二人が同時に答える。
その後、しのぶは研究室を案内してくれた。そこには様々な毒の調合器具や、藤の花から抽出した薬品が並んでいる。
しのぶが小さな瓶を見せてくれる。
しのぶが嬉しそうに笑う。
しのぶが誇らしげに説明する。
その技術の精密さに、私は心から感動した。しのぶの才能は本物だった。
しのぶが夢を語る。
私は確信を込めて言った。
夕方になって、私は蝶屋敷を後にすることになった。
カナエが提案してくれる。
しのぶが手を上げる。
玄関で見送ってくれる二人を見て、私は温かい気持ちに包まれた。
帰り道で、しのぶがカナエに話しかけているのが聞こえた。
二人の笑い声が夕暮れの中に響いている。
帰り道、雷道が満足そうに呟いた。
月が昇り始めた空を見上げながら、私は新しい仲間たちの成長を嬉しく思った。カナエは花柱として、しのぶはいずれ蟲柱として——みんなそれぞれの道を歩んでいる。
月の光に照らされながら、私は新たな決意を胸に家路についた。仲間たちと共に、より多くの人々を救うために——今日という日は、そんな新しい誓いを立てる、記念すべき一日となった。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。