第18話

18話:火山頭くんこんばんわ
980
2021/09/23 11:46
伊地知さんの運転する車に乗る。
学長のところに行くから。
伊地知さん
学長との約束までまだ少し時間がありますけど、どこかよります?
五条悟(ごじょうさとる)
いいよ。たまには先に着いててあげよ。
珊瑚(さんご)
珊瑚(さんご)
え、五条·····頭でも打った?
五条悟(ごじょうさとる)
なんでそうなるの!?
ま、たまにじゃなくて毎回先に着いてほしいけど。
············あ。
五条悟(ごじょうさとる)
止めて。
伊地知さん
え、ここでですか?
はぁ、せっかく早く行こうとしてたのに。
車から降りた。
五条悟(ごじょうさとる)
先行ってて。
伊地知さん
Σ(Д゚;/)/
伊地知さん
これ、何か試されてます?本当に行ったら殴る的な。
マジかwww
五条悟(ごじょうさとる)
僕を何だと思ってるの。
珊瑚(さんご)
珊瑚(さんご)
私もいるし大丈夫だよ。
先行っててね。
伊地知さん
はい、では······。
車が走っていくのを見届ける。
ちゃんと行ってくれなきゃ困るからね。
珊瑚(さんご)
珊瑚(さんご)
さて、と········。
漏瑚
キエエエエエエ!!!!!
ドガァァァン!!!!!
五条悟(ごじょうさとる)
君··········何者?
未登録の特級か。
でもまぁ、五条に全部任せられるわこれ。
降りた意味なかったなぁ·······。
珊瑚(さんご)
珊瑚(さんご)
ん?
視界の左側が赤くなる。
わー、なんか吹き出てる。火?
アラヤダコワーイ。
五条悟(ごじょうさとる)
珊瑚。
珊瑚(さんご)
珊瑚(さんご)
えっ。
グイッと引き寄せられる。
目の前が五条の腰ってことにイラつきを覚える。
背高いんだよクソが。
次の瞬間、炎が森林破壊してるのが見えた。
漏瑚
存外、大したことなかったな。
いや、誰に言うとんねん。
こんなので死ぬ奴おらんやろ。
いや········いるか。一応特級の攻撃だし。
五条悟(ごじょうさとる)
誰が、大したことないって?
まぁ、五条は死なないわな。
ってか、
珊瑚(さんご)
珊瑚(さんご)
いつまでこうしてるつもりだよっ!
いつまでも私を抱き寄せてるんじゃない!!
五条悟(ごじょうさとる)
え?ダメ?
珊瑚(さんご)
珊瑚(さんご)
ダメに決まってるだろ。
それに、私は守ってもらわなくて結構です。
五条悟(ごじょうさとる)
えー·····残念。
漏瑚
何の話をしているか知らんが、そんなに無防備で大丈夫か?
ふーん······。無防備ねぇ······。
なるほどなるほど。


しっかりコミュニケーションもとれる。
たぶん、今の宿儺よりは強いかな。
五条悟(ごじょうさとる)
特級はさ、特別だから特級なの。
五条悟(ごじょうさとる)
だから、こんなにほいほい出てこられると、調子狂っちゃうよ。
確かにね。
漏瑚
矜持が傷ついたか。
五条悟(ごじょうさとる)
いいや。楽しくなってきた。
ポキポキと指をならす。
それやると指太くなるんだって。
珊瑚(さんご)
珊瑚(さんご)
なーんで楽しいのかなぁ。
意味わかんない。
五条悟(ごじょうさとる)
そのわりには笑ってるけどね。
珊瑚(さんご)
珊瑚(さんご)
え、そう?
失敬失敬。つい表情筋が緩んでしまった。
漏瑚
楽しくなってきたか·····。








特級は笑って言った。







漏瑚
危機感の欠如。
ねくすと
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