伊地知さんの運転する車に乗る。
学長のところに行くから。
ま、たまにじゃなくて毎回先に着いてほしいけど。
············あ。
はぁ、せっかく早く行こうとしてたのに。
車から降りた。
マジかwww
車が走っていくのを見届ける。
ちゃんと行ってくれなきゃ困るからね。
ドガァァァン!!!!!
未登録の特級か。
でもまぁ、五条に全部任せられるわこれ。
降りた意味なかったなぁ·······。
視界の左側が赤くなる。
わー、なんか吹き出てる。火?
アラヤダコワーイ。
グイッと引き寄せられる。
目の前が五条の腰ってことにイラつきを覚える。
背高いんだよクソが。
次の瞬間、炎が森林破壊してるのが見えた。
いや、誰に言うとんねん。
こんなので死ぬ奴おらんやろ。
いや········いるか。一応特級の攻撃だし。
まぁ、五条は死なないわな。
ってか、
いつまでも私を抱き寄せてるんじゃない!!
それに、私は守ってもらわなくて結構です。
ふーん······。無防備ねぇ······。
なるほどなるほど。
しっかりコミュニケーションもとれる。
たぶん、今の宿儺よりは強いかな。
確かにね。
ポキポキと指をならす。
それやると指太くなるんだって。
失敬失敬。つい表情筋が緩んでしまった。
特級は笑って言った。
ねくすと
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。