.
次の日、起きてリビングに行くとちゃんとあなたちゃんがいて酷く安心した。
『今日私オフなの。駿佑、頑張ってね。』
なんだ、いつも通りじゃん。
じゃあ、昨日の " ごめん " は何だったんだろう。
でもあなたちゃんが元気な顔をしていたらそれだけでいい。
駿佑「俺もオフだったらな~(笑)」
冗談半分で言うと、あなたちゃんは笑いながら何言ってるの、と俺の頭を撫でてくる。
いつまでもこうしていたいな。
だけどもう出ないと。
駿佑「あなたちゃん、行ってくるね。」
玄関でリビングにいるあなたちゃんにそう叫ぶと、いつもははーい、と返事をして玄関までは来ないのに、今日は玄関まで駆けつけて来た。
駿佑「おぉ、どうしたの?」
『駿佑…行ってらっしゃい。』
なんでまた泣きそうなの?
なんでそんなにも悲しそうな顔をするの?
また、すぐに会えるでしょ?
駿佑「ほんとどうしたのあなたちゃん(笑) 行ってくるね。」
あなたちゃんのおでこにキスをして、家を出た。
ドアが閉まる時、愛してるよ、と聞こえたのは空耳だったのかな。
.












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!