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第26話

オニキス
117
2026/05/09 14:40 更新
しにがみ
クロノアさんが見たのは……記憶、だと思います。
ベットの縁に座り、目を見て話す。
ネコ(クロノア)
記憶…
しにがみ
メドゥーサ号と言う飛行船の………約三ヶ月前のことです。
ネコ(クロノア)
……そっか
クロノアが少し、戸惑った顔を見せた
しにがみ
……嫌でした?
ネコ(クロノア)
いやいや!…ただ…実感ないなぁって
ネコ(クロノア)
なんか……自分が本当に経験したのかなぁ…って
ネコ(クロノア)
っあ、でもでも!
ネコ(クロノア)
しにがみさんとかぺいんとさんがいて嬉しかったです!
ネコ(クロノア)
内容は…そんなに覚えてないんですけど、面白くて
ネコ(クロノア)
楽しくて
ネコ(クロノア)
捕まってるってのに…変な話ですよねw
嬉しそうに語るクロノア

だがその目を見るたびに

胸が酷く痛む
しにがみ
………クロノアさん
ネコ(クロノア)
ん?
言わなくてはいけない

自分は
しにがみ
………クロノアさんが死にかけたのは…僕のせいなんです。
許されてはいけないのだから










ネコ(クロノア)
………どう、いう…?
手が震える

目を逸らしてしまう
しにがみ
ぺいんとさんから聞きましたよね?飛行船から、僕らが脱獄したこと。
ネコ(クロノア)
……うん
しにがみ
僕はその時、クロノアさんに助けてもらったんです。
しにがみ
ガス爆発が起こる中で道化師から必死に逃げて、もう少しってところで
しにがみ
僕の真後ろから爆発が起こった
しにがみ
その時、クロノアさんが背中を押して守ってくれたんです
しにがみ
でもそのせいでクロノアさんが爆発に飲み込まれたんです。
しにがみ
僕のせいで
脳裏に浮かぶ

あの瞬間

引き裂かれるように、赤く揺れる船に飲み込まれるように消えた

あの優しい眼差し
しにがみ
僕のせいで…クロノアさんが……
視界が滲む

太ももが濡れる
しにがみ
僕が…………っ
頭が真っ白になる。

言っていい訳ないのに

許しを乞う言葉が、湧き出てくる。
しにがみ
っ……ごめんなさい……
許されたいだなんて
しにがみ
ごめんなさい…っ
なんて酷いーーーーー











ネコ(クロノア)
しにがみ君(・)





ハッと顔を上げた。



目が、あった














ネコ(クロノア)
…俺は……生きてるよ








息が止まった
ネコ(クロノア)
……記憶はないけど
ネコ(クロノア)
それはきっと、俺がそうしたくてやったんだと思う。
ネコ(クロノア)
しにがみさんに、生きてて欲しくて
ネコ(クロノア)
自分よりも、ずっと
距離が近づく

暖かくて、自分より一回り大きな手で包み込まれる
ネコ(クロノア)
しにがみさんも、そう思っててくれたんでしょ?
ネコ(クロノア)
だから、そんな顔してる
ネコ(クロノア)
自分のせいだって
しにがみ
それは……っ、事実で…!
ネコ(クロノア)
俺がやりたくてやった、って言ったでしょ?
ネコ(クロノア)
あなた大切だから。
ネコ(クロノア)
記憶を無くしたって、大切に思えるんですよ?
ネコ(クロノア)
よっぽど大切に思ってたんです。きっと
ネコ(クロノア)
でも、それがしにがみさんを苦しめたんですよね
生きててほしい


そう、願っている仲間で友達だから

助けたくてしかたなかった
ネコ(クロノア)
だからお互い様。
ネコ(クロノア)
お互いがお互いを大切に思ってこうなったなら、むしろ誇らしいですよ!
ネコ(クロノア)
だから、もう泣かないで
ネコ(クロノア)
俺も君も、生きてるんだから













ぽたっ
しにがみ
…………ぁ
ネコ(クロノア)
え、ちょっ
涙が溢れ出てくる







言葉にできないものが、込み上げて溢れていく

1番近いのは


安堵






そうだ

クロノアは、生きてる
しにがみ
……クロノア、さん
ネコ(クロノア)
なーに?
しにがみ
……っ
ネコ(クロノア)
えーさらに泣かないでよ〜
抱きしめられる




胸からちゃんと

生きてる音がした
しにがみ
……よかった
しにがみ
生きててくれて……よかった……っ
ネコ(クロノア)
…………俺も
ネコ(クロノア)
生きててくれてありがとう。しにがみさん


お久しぶりです。ルーるるです。

一年と2週間

楽しみにしてくださっていた方、この長い間に新しくお気に入りに登録してくださった方、本当にありがとうございます!本当に遅くなってごめんなさい!

新生活が慌しい中ですが、皆さんに楽しんでいただける作品を作れるようまた頑張っていきます!

これからもどうぞ、よろしくお願いします。

追記
R18やろと運営に言われてもうたよ

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