第17話

1話
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2025/10/13 08:11 更新





光。

真っ白な眩い光の球が、辺りを照らしている。

常に空は暗黒で塗りつぶされているから、
いつも地面から数mの高さに光球がふよふよ浮いてる。
それは見慣れた光景ではあるんだけど…
わあ…!
これは…凄いね

家を出たら、いつもの白い光だけじゃなく、
赤色、青色、緑色、茶色の光もある…!
あっ、いつもより白色の光も多い……?
ねえっ、これ凄いね!  カラフルで!
















白葉 利露
学院までの道案内役ってこれだったんだ!
△[ 元気一杯な愛し子 = 白葉シラハ 利露リツユ




私がわくわくしながら声をかけると、
隣に立っている子がふわりと微笑んでくれた。
ね。各新入生全員に寄越してるなら…
















鈴明 深歌
相当凄いことだよ。これ。
△[ 孤独だった化身 = 鈴明レイメイ 深歌ミカ




白葉 利露
確かに !?
これ誰がやってるんだろ~!
鈴明 深歌
順当に考えるなら先生方かな?
しかも、多分先生方総出だね
鈴明 深歌
全属性の魔力だから
白葉 利露
……あ!  そういうことか!

実はこの光球は魔力の塊。
高エネルギーで触れたら危ないから、いつも高い所で
ふよふよ浮いてるんだけど…。

いつもある "白色の光球" は風属性の魔力。
これは専門の役職の人達が毎日やってくれてるみたい。
ええと、確か…公共魔法庁の人達だっけ。

そして今は、いつもより4色多い。
それに白色の光球も多くなってるから…全属性の魔力!
つまり、多分先生全員がこれをやってるってこと!
凄いなあ、やっぱり魔法学院本校の先生って凄い!
鈴明 深歌
じゃ、そろそろ行こ。
入学式に遅れたくないし
白葉 利露
あっ、そうだね!








































見上げる。大きな大きな門が、どっしりと構えている。
その下をくぐるのは、瞳をキラキラさせた新入生達。
門から続く道の脇には、在校生や教師達。

奥には大きく、そして古い見た目の建物が並んでいる。
見たこともない、不思議な色の花々が花壇に咲いている。
勧誘も兼ねてだろう、大蛇の魔獣が宙を泳いでいる。
空は変わらず暗黒のみ映しているが、
その空間だけは彩りや不思議に満ち満ちていた。

これが、魔法学院本校 _ 通称 Great Wizard's Academy偉大な魔法使いの学園
彼らは、そこに足を踏み入れている!
…こ、これは……
門の前にぽつり。立っている少女が居る。
白緑色の瞳は、 "喜" の感情で輝いていた。















晴峯 麻白
ほんっとに凄いなの!
期待以上なの~~!!
△[ 不思議の国の研究者 = 晴峯ハルミネ 麻白マシロ



晴峯 麻白
ボクが知らないこと、今見えてるだけで
い~~~~~~っぱいなの!
晴峯 麻白
わくわくなの~~♪
すぐに鼻歌でも歌ってしまいそうなほど、
かなり上機嫌ににこにこしている。

すると、辺りがざわついた。周囲の人が動揺している。
いや…このざわつきは、人の声だけではない。
何か風を切るような音が、から。
晴峯 麻白
なの?
見上げると __ 凄い速度で落下してくる、何か。
その "何か" は偶然か必然か、麻白の真横に着地した。

人だった。 "何か" は、少なくとも人の見た目だった。
黒髪に紫の瞳のその男性は、抱えていた少年を降ろす。
ありがと、翼透。行ってくるね~

少年がひらひらと手を振ると、その男性は頷き、消えた。
否。厳密に言うと、凄い速度で再び空へ飛んだのだ。
残された少年は人当たりの良さそうな笑みだったが、
周囲の人は近づこうとしない。
当たり前だ。意味の分からない(恐らく)登校方法なのだ。

しかし。
晴峯 麻白
キミ、さっきの人ってどんな人なのっ?
晴峯 麻白
あんなにすご~い風魔法初めて見たなの!

麻白だけがその少年に話しかけた。
少年は麻白を見て、にこりと笑う。嬉しそうだ。
さっきの人は、僕の…保護者かな?
公共魔法庁で働いてるんだ~
















神々廻 司苑
僕は神々廻司苑だよっ。
君の名前は?
△[ 狂気に染まった愛 = 神々廻シシバ 司苑シオン




晴峯 麻白
ボクは晴峯麻白なの!
ましゅまろって呼んでほしいなの~
神々廻 司苑
ましゅまろね、おっけ~
晴峯 麻白
それにしてもなの!
公共魔法庁の人が保護者だなんて、
と~っても凄いなの!
神々廻 司苑
う~ん、凄いのは僕じゃなくて、
僕の保護者のほうだよ?
晴峯 麻白
でも "保護者" ってことは
毎日あんな魔法を見れるなの !?
神々廻 司苑
うん、そうだねー
晴峯 麻白
羨ましいなの~~…

気付けば周囲の人達は、司苑が現れる前のように
賑やかに、嬉しそうにして麻白の隣を通りすぎて行く。
それはきっと、当たり前のことなのだ。
"少年による普通じゃない登校" はもう昔の話であり、
彼ら彼女らはそれに順応したか無視したかのどちらかだ。

たったそれだけのこと。
晴峯 麻白
司苑はここの新入生ってことで良いなの?
神々廻 司苑
その認識で合ってるよ!
晴峯 麻白
じゃあ一緒に行こうなの!
確か体育館集合なの~
神々廻 司苑
うん!  行こ行こ!









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