レム×いほロザ
いほロザショタ設定
レムレス家出少年(ちょっと過去風)
年齢操作?…やったわ。
いほロザ受け(行為なし)←いつもやーん
なんか…お久しぶりですね…。すませんッ。
「わ、起きた。大丈夫?」
何が?そうだ、私はアレと闘って…。
「貴方は誰ですか?」
「僕はレムレスだよ。君はどこか、不思議な気を纏っているね」
彼はボロボロな服だけど、多分良い生地の服だ。どうしてそんなにボロボロになったんだろう?私も今の状態では人の事言えませんけど。
そんなことより、私の正体がバレる前に、早く…
「…早く、帰らなきゃ」
私はここの世界の住民じゃない。向こうの世界の者だ。用がない人には、あまり姿を現したくない。とにかく、早くここを去らないと!
「ああ、迷子なんだね~!」
「!?…ち、違います」
「恥ずかしい事じゃないよ。大丈夫。でももう暗いから、帰るのは明日にしようか!」
なんだこの人…?おかしな人だな。しかも強引に私の腕を引っ張って、どこに連れていく気?
「おいで。ここが僕の家だよ」
明らかに住む場所には見えない…というか、かろうじて家の形を保ってる木片達に見える。ここに住んでるのに洋服は上等なんだ。やっぱり変な人…。とにかく、彼に気を使う必要は感じられない。
「結構オンボロですね」
「あはは。僕も家出して間もないからさ。とりあえず、好きにくつろいでね」
「では、お言葉に甘えて」
悪い人ではないみたいだし、一晩泊めてもらおう。
「ところで君、どこに住んでるの?」
「秘密です」
「何歳なの?」
「…分かりませんね」
「育ちが良さそうだね~。僕と同じ匂いがするよ」
答えが返ってきてもいないのに、話を進めていく。目的は何?でもとりあえず、相手の情報を探る。
「そうですか。貴方も…」
「うん。それが嫌でね。家出したんだ~。もしかして貴方も」
「違います」
「そっか~。キャンディーいる?」
レムレスはキッチンっぽいところに行って、箱からお菓子を取り出す。後ろを向いたせいで、うなじにちらっと赤い痣の様なモノが見えた気がする。気のせい…でしょうか…?ハイネックのせいでよく見えなかった。
「なんで…」
聞いてはいけない気がした。適当な言葉が出ない。
「こういう時は、あまーいお菓子を食べたくなるんだよね~。君もどうかな?」
「…要りません」
「美味しいよ?ホントに要らない?」
「知らない人からモノを貰ってはいけませんので」
最もそうな答えを返す。レムレスは驚いた様な顔をしていた。
「普通の子供みたいだね、君って。ふふ、初めて対等に話せるお友達ができたよ。嬉しいなぁ」
もしかしてバレてる…?私がこっちの人じゃない事が?
「私の事、なんだと思ってるんですか?」
「ふふ。僕はまだ子供だけど、そこら辺の人よりは強いんだ。それでも多分、君の方が力が強い。ここら辺の…いや、この世界の子じゃないよね」
素性が粗方バレてしまった。殺される。そうなれば、もうここには居られない。
「…凄いですね。そこまで分かっていて、なぜ私を家に上げたんですか?」
「ボロボロで倒れてる子が居たから、放っておけなくてね。最初は虐待かと思ったけど、ナニカと闘ってたんだよね」
全部当たっていた。
話していく内に、この人の事をある程度知れたけど、それは向こうも一緒のようだった。私の事、話すつもりは無かったのに、結局いろいろ知られてしまいました…。
「キャンディー、1つ貰えますか?」
「!いいよ!」
嬉しそうな顔。私はキャンディーを食べた。
「あっま!?」
「イチゴ味だよ。他の味が良かったかな?」
味以前に甘さがえげつないですよこれ。この小さなあめ玉が何かしたのかってくらい甘い…。
「いくらなんでも、甘過ぎませんか?」
「甘過ぎか~。よく言われるよ」
「こんなに甘いと、言われても仕方がないのでは…」
「詰めが甘い。魔力量が甘い。どうして後一歩でトドメを刺さない?心が甘い」
「レムレス…?」
「僕の人生なんだから、好きにさせてよね」
「…」
レムレスは項垂れた。彼のハイネックの下には、明らかに痣があった。気のせいにはできない。他にも手の甲に火傷の跡が見え隠れしている。
きっと家で虐待を受けたんだろうなと思う。彼の苦しみは私には分からないし、慰めるのも柄じゃないからしない。家出してる理由も、聞く必要なんて無い。
「どうして家出したんですか?」
「…うーん。僕、闇の家系に生まれて…」
聞きたくなっただけ。理由なんて要らない。ただ、彼の事を知りたくなっただけ。
「なんとなく分かりましたけど…本当の理由は違いますよね?」
「…どういうことかな?」
「虐待から逃げたんじゃないですか?」
驚いた顔をして、その後はすぐに怯えた顔を見せた。
「そんなこと、無いよ」
「そうですか?では失礼して」
私はレムレスの顔にかかっている髪を手で退かした。そこには、大きな火傷跡と青い痣があった。レムレスの髪が白に近いせいで、このどす黒い跡は隠せてなかったのだ。
「…っや…!」
レムレスは私から距離を取った。
「私がこれに気付いてないとでも?」
「…そうだよね」
自身の首を撫でながら、レムレスは虐待を認めた。
「君は…明日には帰るみたいだし、ちょっとだけ、僕の話を聞いてくれないかな?」
「嫌ですけど…」
「そういわずにさ。暗い話だけど」
無言でいたら、レムレスは勝手に話し始めた。
闇の力を使いたくないと親に歯向かったら、暴力を受けるようになり耐えきれなくなったから町外れのこの小屋に逃げてきたそう。
受けた暴力を聞けば、暴力、無視、暴言なんてザラだそう。酷い時には意味もなく拷問されたり、監禁して飲まず食わずの生活をさせられたり、使用人などから執拗に性的暴行を受けたり。…正直私がやろうと思っていたイタズラとは比べ物にならない話ばかりだった。
「…」
私はレムレスにイタズラをしたい気持ちがなくなってしまった。
翌日
「君、帰る場所分かる?」
「はい。分かりますが、レムレスは…」
「僕はずっとここに居るよ。落ち着いたら、学校にでも行こうかな」
「…そうですか」
それでいいのかも知れない。私はレムレスに深入りし過ぎてしまった。…。
「またね」
昨日の話には触れず、淡々と別れを告げられる。
「…でも」
私は数歩歩いて、振り返ってレムレスに飛びつく。
「私、まだここに居たいです」
「えっ?」
「貴方と一緒に居たい。…駄目、でしょうか…?」
寂しい。私を気にかけてくれる人なんて他には居ない。彼と離れるのが、彼を手離す事が嫌。
「!僕も!君と居たい」
レムレスは引っ付いて離れない私を優しく抱き締めた。向こうに帰るのはいつだっていい。帰らなくても誰も困りませんし、ね。
もう少しだけ、レムレスの優しさに甘えたい。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!